はじめて「Morning Sun」をCMで聴いたとき女性の外人さんが歌っているのかと思った。
しかし実際は１９歳の日本人男性だと聞いて驚いた。
歌詞は日本語詞の部分まで英語のように聴こえてくるので不思議である。

「Morning Sun」はもちろん、今では私にとって、このアルバムの全曲が名曲に感じられます。
これからも彼から目が離せられません！！

声がいいよね、声が･･･。
ビブラートが効いたような切なく優しいささやくような声。
まず、この声にしばし心が奪われる。

そして、音、ことば、目に見えない仕草…
それらがすべてひとつに集められて、曲ができ、
そんな曲たちが、自然に集められてひとつのアルバムに収まっている。
そんな印象を持つ、アルバムだ。

何だろう、あらゆる点に無駄な力が感じられず、
聴いていると、スーッと地平に広がってゆく感覚を味わうのと同時に、
聴き終えると、いつの間にかスーッと地平に消えてゆく･･･、
何だか、そんな不思議な感覚を味わった。

数日間、このアルバムばかりを繰り返し、聴き続け、
彼の名前と声が記憶に刻まれた。
清竜人･･･ちょっと素敵なアーティストである。

一聴すると、日本語じゃないようにも聴こえる曲もあるが歌詞を見るとほとんどの曲はちゃんと日本語で歌っている。詞の内容も組み立て方もまた独特で、抽象的なものからストレートなメッセージにひねくれたラブソングまでが並ぶ。英語詞に興味がないのでその辺には少し不満もあるが、それを抜きにしても、これはかなり完成度の高いタイムレスメロディなソングアルバムだ。

ファンクにメロが跳ねまわるものから、フォーキーにアルペジオを奏るかと思えばジャジーで、ちょっと聴いたことのないような歌メロがあって、日本人離れした拍の取り方をしたりする。なのに耳に届くのは紛れもないポップソングと美メロ。そしてメランコリー。個性的なやわらかいボーカルと歌唱法、とろけるような高音もクセになる。サウンドはタイト。

「あなたにだけは」「違う」「風もバラも雪もぼくも」の切実さには胸がえぐられるようだ。個人的には、音楽性は違えど七尾旅人が『オモヒデ オーヴァ ドライヴ 』でひっそりと現れたときと、同種の衝撃が走った。にわかにはちょっと信じられないような、素晴らしい才能が生み出だした、はじまりのアルバム。

ＣＭで流れているのを聴いて、綺麗なメロディだなーと・・・。期待通りというかそれ以上に素敵なアルバムでした。心洗われるというか染み渡るというか・・・詩もすごく良いです。
心奪われたのは６曲目の「違う」です。気持ちわかるなーと。これからがますます期待できそうなアーティストです。お勧めです！！

彼には二つ驚かされた。
まず、この音楽を作ったのが日本人だということ。(英語の発音はどこで学んだんだ)
さらに、それが19歳の若者であるということ。

歌声もさることながらアコースティックギターとピアノのメロディが美しく心地よい。
とても優しく沁みた。
好きなのは『悲システム』。でも頭から離れないのは『あなたにだけは』です。不思議。
末恐ろしい新人が出てきたなと。否が応でも期待してしまうでしょう。
一聴して損はないはず。
2009年はこのアルバムか。