村山夫妻の絵本はどれもこれも絵も話も「突拍子なくてすっとんきょうな絵本」だと思います。
3びきのこぐまさんはそっくりで仲良しな兄弟です。
牛乳嫌いな3人にお母さんが牛乳を温めて角砂糖を入れてくださいますと、3人ともおいしそうな顔をして飲みました。
え?ただそれだけのお話?
なのにどこか可笑しいんです。
言葉使いもお話も絵も大正、昭和の昔の香りがします。
けれど決して古臭いものではなく、むしろ斬新なのです。
私の星マイナス1つの理由は、出版社の意図で知義さんの原画のタッチ(水彩画)が現代風の印刷に改められている点です。原画どおりのままで見たかったというのが正直な気持ちでした。