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旅する力―深夜特急ノート

価格: ¥1,680
カテゴリ: 単行本
ブランド: 新潮社
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★★★★★
沢木さんは、旅を楽しんでいるというか、悲壮感を持って旅しています。
深夜特急「最終便」と言う売り方に疑問はあるが内容は素晴らしい ★★★★★
ご存じ深夜特急の番外編とも言うべき書です。著者が何故旅をし、旅の中で
何を考え何を学んだのか。そして著者の旅に関する考え方など、深夜特急のファン
であれば興味深く読めるのではないでしょうか。

ただ、本書は別に完結編でも何でも無く、著者が今あの頃の旅を振り返る形に
なりますので完結編を期待していた人は肩透かしなのかも知れません(そのような
レビューを書かれている方もいらっしゃったので)ただ個人的には「深夜特急」は
第3便で完結していると思うし、今回出てくるとしてら恐らくこのような内容の本で
あろうと想像はしていましたので、全く違和感なく読めました。

内容はやっぱり、深夜特急をもう一度読みたいと思わせるもので、個人的には
大満足でした。ただ、深夜特急を読んでいない人には全く面白くないと思いますので
まずは深夜特急(1〜3便、今は文庫で全6巻)を読んでからにすべきと思います。
旅する力と歳をとることの関係 ★★★★☆
・後半に旅の適齢期という話があり、著者も含めて26歳前後に人は
旅に出たくなるのかもしれない、という。栗城史多さんという冒険家
はそれまでフリーターだったが、今この年代で世界7大陸最高峰踏破に
挑戦している。自分も山にはまったのがそのころだった・・
・猿岩石以降、著者のような旅も手垢にまみれて純粋な冒険や未知との
出会いという意味が薄れてしまっている。本文でもそう書かれている。
ただ、自分の中でちょっと危険であったり、背伸びしたり、ある行動や
選択に賭けてみるような出来事はきっと甘酸っぱい記憶としてもっておく
ことが、自分を支えて日常を生きていくことに繋がるのだろう。
・当然ながら実用的な書物ではないが、いま上記のような記憶ともう一度
対話し、つかの間、自分の気持ちを洗いたい気分の時に読むと、自分の
20代後半の頃の記憶とシンクロして元気が出る本だなと思った。
深夜特急TV化への作者の思いなど興味深いが、何故今最終章? ★★★★☆
本書は、まず深夜特急の本編を完読していないと意味がありません。
そして、本書は本編の後日談や裏話、いきさつなどについて、
エッセイ的な構成をとっているため、本編のような、読みながら胸躍るほどの展開は期待できません。
個人的には、何故この時期に本書が出されたのかということが疑問です。

本書の中で、俳優大沢たかおを主役にTV化されたことについて触れています。
同時期にお笑いコンビ猿岩石が断りも無く同じ企画を始めてしまった件については、
苦々しく感じていたことも記されており、
その辺りは珍しく下世話な話題に触れており、新鮮に感じました。

「旅の巨匠」としてカリスマ性をまとうほどになった著者ではありますが、
この方の本質はルポライターであり、「旅」はそのワークにおけるひとつのテーマでしかありません。
「一瞬の夏」や「凍」、「檀」など、読み応えのある「旅」意外の著作も多数あるので、
未読の方は是非!
番外編として読む ★★★☆☆
 『深夜特急』の著者が、駆け出しだった頃に感じていたことや、あの旅を文章化するに至った背景や過程を、現在から俯瞰する形で描き出している。

 紀行文『深夜特急』は、実際の旅から10年後に書かれ始めるわけだが、なぜ旅のあとにそれほど時間を要したのかということについての著者の見解にはとても共感する。そして、文章化した時点で、その旅が自分の中で失われるということについても。


 クライマーの山野井泰史との会話や、現代批評で名高い小林秀雄の文章も、旅に向き合い、旅を楽しむ著者のスタイルを描き出すうえで効果的に使われていて、読者としては「つながる」楽しさを味わうことができる。