Celtic Woman [DVD] [Import]
価格: ¥1,575
目にも耳にもゴージャスな本作『Celtic Woman』は、米国PBSで放映された素晴らしい作品で、言わばダンス抜きの『リバーダンス』だ。ニューエイジ的なサウンドと推進力あふれるエネルギーは、『リバーダンス』においてソロ・シンガーとコーラスが歌った数々のナンバーに通じるものがある。今回のライヴ・コンサートの主役は、ストラップレスのイブニング・ドレスに身を包んだ、若くて魅力的な4人のシンガー。彼女たちの伸びやかな声を引き立てるべく、オーケストラ、アヌーナを思わせるコーラス、そして大編成のパーカッション・セクションが配されている。演奏曲目のうち、伝統色が強いのは、Meav Ni Mhaolchatha(メイヴ)が歌う「Danny Boy」と「She Moved Through the Fair」、それにクロエ・アグニューの「Ave Maria」(バッハ作 / グノー編)だ。映画・テレビからの選曲も多く、アグニューの「Walking in the Air」(『スノーマン』より)と「Someday」(ディズニー・アニメ『ノートルダムの鐘』より)、リサ・ケリーの「May It Be」(『ロード・オブ・ザ・リング』の1作目でエンヤが歌った曲)、Orla Fallonが歌とハープで聴かせる「Harry's Game」(同名テレビ・ドラマより)などがある。5人目の主役と言えそうなマレード・ネズビットは、「The Butterfly」と「Ashokan Farewell」(ケン・バーンズのドキュメンタリー・シリーズ『The Civil War』の主題歌として有名な曲)をフィドルで演奏し、ショーに彩りを添える。シンガーたちが一同に会して歌う場合もあり、エンヤの「Orinoco Flow」、『ウエスト・サイド物語』からの「Somewhere」のアカペラ・バージョン、音楽監督デヴィッド・ダウンズの作曲による「One World」、堂々とした調子に編曲された「主よ、人の望みの喜びよ」などがその例だ。本作『Celtic Woman』の制作は、ほかの出演者と同じく長年『リバーダンス』に関わってきたダウンズに加え、レコード・レーベル“ケルティック・コレクションズ”のデイヴ・カヴァナーとシャロン・ブラウンが担当した。(David Horiuchi, Amazon.com)