泣けます、とても良い作品です♪
★★★★★
ネットで紹介書籍にあったので何気なく読んでみました。実際にいじめを受けた経験のある著者が小説としていじめの問題をつづった作品です。これを読むうちに、いじめの陰湿さ、また正しい者がいじめられるというねじらた世界、日本の数多くの場所で実際にこのような内容が小説とはいえリアルに展開されているに違いないという危機感をもちました。この小説はハッピーエンドで終わりません。しかし、主人公の心は救われて死んでいくのです。そこがあまりに切なくて、かなしくて。彼女の心を臨終の最後の一瞬で救ったものが一体何であったのか。真実人を幸福にするものは一体何なのか。いじめという問題から真実、人間のあるべき姿まで問うた非常に感慨深い作品です。是非皆さん、読んでください。
高評価ばかりの中で、ちょっと気が引ける所もありますが…。
★★☆☆☆
私がこの本を読んだのはまさしく14歳の頃でした。
初めて読んだ時は、主人公が苛められ、その苦しみの中で自分に味方してくれる人に出会い、しかし変わらない状況に自殺未遂を図り、結局苛めた人達に一言も言い返せぬまま……という、作者自身が「結末を変えろと散々言われましたが、この終わり方も紛れもない現実」と仰っていました。
私も同意です。自殺するしないに関係無く、苛めた人間に対して一言も言えぬままという悔しい思いは今でもありますから。
自分の話はここまでとして、星二つと評価したのは『一部ノンフィクションといえど、所詮は小説の世界だな』という設定でした。
苛めっ子リーダーの親が権力者(よくある設定ですね)、ハーフの盲目美少女や、主人公が肉体から一時的に離れて(理由を言うとネタバレになるので)家族や友達の様子を見に行ったりと、後半はファンタジーの要素も入ってしまい、本来真面目な話の筈だったのに気が抜けてしまいました…。正直言うと作者の意図がわからなくなりました。
最後の話をするとやっぱりネタバレなので感想だけ言いますが、やっぱり14歳の人に読ませるのが目的だから、そんなに暗くしたらいけないのかな…。
きっと私のレビューを見て「ふざけるな!」と思う方もいるでしょうが、私的には「ん?」と首を傾げたくなる様な描写があるので…。
イジメられた人の気持ちを適切に表現してくた本 (一部、ネタばれ)
★★★★★
読了しました・・・、正直、上手く感想を書けるかがわかりません・・が、
どうしても今の気持ちを残しておきたいと思いました。多分、レビューとしての価値はない文章になると思います。
この本では、イジメられて苦しむ少女の叫び、怒り、悲しみ、憎しみ、希望、そして絶望・・・など様々な感情が、「なんて素晴らしい感受性なのだろう」と驚くほど適切な言葉で、表現されています。
そして、その言葉の一つ一つが重くて、痛い。
中学生の時に酷くいじめられた経験のある私としては、上手く言葉として表現できなかった気持ち・叫びがこの本の随所で適切に表現されていたため、共感とともに不覚にも泣いてしまいました。
一番、印象的だったのはp172の文章です。
「憎しみだけを持って生きるより、私は私のままでいたい。そして、生まれてきたからには人間として生きたいって。
だって、せっかく世界中に一人しかいない私として生まれてきたんだもの、ね。
でも、そう思っていてもやっぱり憎しみだけだったナァ」
・・・これは、徹底的にいじめられた人の心の状況を上手く表していると思います。
私自身、
「ありのままの自分でいたい!ただ、楽しく、幸せに生きていたい!」
という思いと、
「あいつらが憎い!復讐したい。なぜ、私が一方的に徹底的に否定されるの?私は一人だ。。もう、誰も信用できない。怖い。苦しい」
という思い。
さらに
「あいつらみたいな人を傷つけて喜ぶ人間は相手しないで無視しよう!あいつらの思い通りになんてならない」
という負けず嫌いの気持ちもありました。
しかし、何故か、どうしても怒りや憎しみの感情が勝ってしまうのです。
そして日々、その黒い感情が膨れ上がっていくのが分かるほどでした。
一方で、否定され続けたことで自分に対する自信が日々失われ、小学校の時の友人もイジメる側に回った事で、誰も信用できなくなっていきましたし、次第に、顔に笑顔を張り付かせて壁をつくり、誰にも心を開けなくなっていったのです。
誇張ではなく、私も一時期はそういう気持ちで揺れ続けたので、その気持ちが端的に適切に表現された文章を見るたびに、本が変形する程にギュッと握り締めてしまいました。
私は、今はもう、心を開ける友人と家族に囲まれており、
この本の一つのメッセージである「人は愛し愛されるために生まれてくる」ということにも共感できます。
ただ、この本を中学生の時の私が読んでいたら、共感はするかもしれませんが「所詮はフィクションか」と思ったと思います。
「友理絵や、千夏という存在がいるだけ、なんて彗佳は幸せなんだろう。。でも、僕には誰もいない」
という具合だったと思います。「心が荒む」とは「あらゆるものを信じられなくなる」「自分と他人の全てを否定する」ことだと思います。
また、イジメている側がこの本を読んで果たして改心するかも疑問です。
この本がリアルだと感じたのは「陽ちゃん」は、彗佳が死んだ後も人をイジメ続けたという描写だと思います。イジメている側には嫌々やっている人も勿論いますが、残念な事に、「心から楽しんで」イジメをしているのがいるのも事実だと思います。
だから、私が一番、この本を読んで欲しいのは、「イジメの傍観者になっている人」と「両親」、そして「先生」です。
特に、中学生の子供を持つ親御さんは読んで欲しいです。
この本の中で、彗佳は「自分の子供は絶対にイジメになんか遭わない」と信じきっている親にイジメられていることを言うことなど出来ないと言っています。
心配をかけるのが嫌だし、両親から「この子はイジメられてんだ」と思われるのが嫌だ、そして、何よりも「恥ずかしい」・・というのが理由です。
そして、私も彗佳と同じ考えで、両親に相談しなかった人間なので、凄く分かります。
子供に勝手なレッテルを貼るのは止めて、何時も真摯に子供と向き合ってください。
そして、「どんなあなたでも私達は受け入れる。どんなあなたでも私達だけは見捨てない。愛し続ける」という肯定的な態度で接してあげてください。
それは、昔、イジメられっ子だった一人の人間からのお願いです。
以上、取り留めのない内容になりましたが、今の気持ちを書かせて頂きました。
本当に、素晴らしい作品でした。
最高です!!
★★★★★
私はこの本を見たとき泣きました。
いつもなら、本ではなかなか泣かないんですけど、今回は本当に涙がボロボロ出てきました。
私はこの本はノンフィクションとばかり思っていたので、フィクションと聞いた時は驚きました。こんな文章を書くなんてすごいと思いました!!
わたしはこの本と出会って良かったと思います!!
子供にも大人の人も是非この本を見てみてください!!!!
心からオススメしたい本
★★★★★
私は初めてこの本を読んだとき、本当に涙が止まりませんでした。
特別光るような文章ではない。でも切実に直接心に伝わってきた。
これが私の初めて読んだときの感想です。
この作者は本当に14歳のときにこの本を書かれた。
だから余計に伝わってきたのでしょう。
ありのままの言葉で書かれていました。私はとても本が大好きで、
中でも『いじめ』の本には興味がありました。
そして数々のいじめの本を読んだ中でも一番泣いたのがこの本です。
私は何回読んでもなきました。私にも過去にいじめられた経験があり、
親身になって読むことができました。
本当に世界中の子供にも大人にも読んでいただきたい本です。