「九重幼沖にして知る所なし 姦邪隙を窺いてその和を逞しうす 兵を用いる、もとよりやむを得ざるに非ず それ生霊塗炭の苦しみをいかにせん 反する者反に非ず、賊、賊に非ず
天皇はいまだ幼く世の中のことは何一つ知ってはいない。それをいいことに薩長の姦邪が私意をほしいままにしている。彼らの挙兵はやむを得ない事情があってではない。戦いによって人々は塗炭の苦しみを受けている。どこに正義に反する者がいて、どこに賊がいるというのか。」(小林虎三郎)