アニメなどで話題になったschooldaysの漫画版です。話の大まかな流れは原作に準じてます。世界と誠と言葉の関係に話は絞られており、他のキャラに関してはあくまで友達として誠達の恋愛を促したり、見守るポジになっていて、ゲームみたいに複雑に複数と関係を持ったりはしません。全体的に明るめで、見やすいです。一巻はラブコメで見れますんで、オススメです。

コミック版の世界は妙にかわいいです。言葉もかわいいのですが、なぜか世界の方がかわいく見えます。特に一話目の世界が誠の肩越しに携帯を覗くコマでK.O.されました(^-^)/
酒月ほまれ先生サイコーです。

18禁ゲームのSchool Daysの漫画版。

私はアニメ版しか見ていませんが、アニメ版に比べると、登場人物の性格が良く(まともに）なっています。特に誠と世界は顕著で、誠は相変わらずヘタレで鈍感ですが、腹の立つ言動や行動があまり無く、決める所はハッキリ決めてくれるので好感が持てます。こんな性格だったら、｢誠死ね」などと言われずに済んだだろうなぁと思いました。世界もアニメの妙な言動が無くなり、誠の良い親友、もしくは世話焼き女房みたいな感じで、何よりも可愛くなってます。言葉と誠の関係も、大変初々しく、徐々に距離を詰めいてく二人を見ていて、ニヤニヤしながら読んでしまいました。
全体的に話の展開も丁寧だし、何よりも登場する女の子が皆可愛いです。世界や言葉はアニメよりも特に顕著に感じました。

世に言う鬼畜の誠は別の意味で優しいのですが、こっちの誠はピュアな感じですね。
ヒロイン達は征服慾がなく、友達の延長のような関係が続いています。
まさに、ギャルゲー的展開。

いろいろと話題になったTVアニメ『スクールデイズ』は元々PCゲームが原作なのですが、そのメディアミックス戦略の一つとして出ているのがこのコミック版です。
やたらドロドロでアレな方向に行ってしまったアニメ版と異なり、甘酸っぱくも爽やかな恋愛模様が描かれてるのが非常に特徴的です。
原作ゲームやアニメのイメージを保ちつつかわいらしくアレンジされた、酒月ほまれセンセイの絵もいいですね。

一番キャラ付けが異なるのは主人公の伊藤誠でしょうか。
誰もが何度も「お前死ねよ」と思うであろうアニメ版のどうしようもないダメ男の誠と、コミック版での「愛すべきへタレ」である誠、私は後者に好感が持てます。
やっと付き合い始めた桂言葉への思いの一方、西園寺世界からの告白にもドギマギする誠の様子にも、アニメ版と違い厭らしさや下劣さは感じず、なんだか学生時代の甘酸っぱい思い出がいろいろ甦ってきました。
私の思い出も美化されすぎかもしれませんが(笑

もちろん世界も、アニメ版のようなだめんずではありません(笑
はっきりと自分の思いを口に出し、真っ向から勝負(?)を挑む様子は、男の衝動に訴えて誠を引き寄せようとするアニメ版と異なり、非常に好感が持てます。
これも青春だな、って思えます。

言葉は…まあアニメ版でも後半の壊れっぷり・可哀想っぷり以外はかなり視聴者の感情移入に訴えるキャラ付けでしたので、そんなに大きく変わっている印象はありません。
初めて付き合う男子と行きつ戻りつ絆を深めようとしていく様子が、初々しくていいですね。

どうやら私は、こういうヌルいラブコメがけっこう好きだったみたいです(笑
一見爽やかラブコメを装いつつ人間の醜さをとことんまで突き詰めたTV版の深さもキライではないのですが、コミック版のさわやかさも健全で健康的で、私は好きですね。