ノリの良いメロディーラインの曲調が多く非常に聞きやすい。
12枚目のアルバムであるが、むしろ今となってはP-MODEL入門としてふさわしいと思う。
平沢氏の鬼才ぶりを堪能できる一枚。

改訂Pが活動停止する前の、最後の作品。福間さんの曲がないのがさみしい。
平沢さんの曲では、「舟」や「電子悲劇」の作品に比べるとアジア的な雰囲気は薄れて、解凍Pのような電子音が目立ちます。
「論理空軍」は特にそうですね。でも、郷愁をあおられる「回収船」のような曲もあります。
小西さんの曲は、これで最後になることを予言するような、重い曲が多いように感じました。「舟」収録の「夢見る力に」
のような前途洋洋の明るさはなくて。
大量生産・大量消費の果てに大量廃棄される音楽産業への批判が込められてます。それに戦いを挑むというよりは
「キミ」とよびかけるリスナーに、目覚めよと促すような作品。「ビストロン」みたいに、操られてることを自覚せよ、
というメッセージなのだと思います。

平沢進の小難しい歌詞とぐるぐるうねる電子音にやられてください。いわゆるエレクトロニカというやつとは一線を画する唯一無比の電子音楽。

１曲目　論理空軍からすばらしいです
うごきまくるメロディー
わけのわからん歌詞
ポップな可愛さは微塵もないのですけど
waste cabaretのnh〜の部分にしびれます
毎回

きけばいいじゃないですか
だってp-model or dieですわよ

細かい電子音の渦、嵐。無機質なようで温度のあるタッチの曲集。
ファルセットな平沢氏のボーカルとあいまってP-MODELだなぁ、と再認識。
「BIGBODY」に近い印象を得ました。