「ブレイム・イット・オン・マイ・ユース」が最高、泣けてきます。
★★★★★
何だ世間の評価は低いけど凄い良い作品じゃないですか(笑)やっぱりな… って感じです。ヒギンス翁のピアノの音の温かさはいつも以上、レンハート氏はハミングしながら気持ち良さげ、アシオーネ氏も普段よりちょっとノリが良い… まあー可愛い女の子(おまけにスタイル抜群だし(笑))と仕事するんですから、トリオだけの時よか出来が良かったりする訳ですね。 まずねニコル嬢は大した度胸ですね、普通は一曲目に「恋人よ我に帰れ」持って来ないよね… 聴いたら誰だって大名盤「ダイナ・ジャムズ」思い浮かべるからね。いやぁ若さが満ち溢れ出て匂い立ってます、こういうストレートな歌は良いねぇホントに。歌い方が独特つうか、ぶっちゃけジャズボーカルっぽくない(笑)ゴスペル唱法がベースで今時のソウルフルな歌ですね、現在のジャズ歌手に似ている人が見当たらない、逆にそこが新鮮です。おまけに演歌みたいにコブシが回ってる、一歩間違えばコテコテのブルースなんだけどね(七曲目「サマーウィンド」なんかぎりぎりジャズって感じか(笑))、選曲が上品なんで良かった。普通は女性歌手が取り上げないシナトラ愛唱歌など男歌が多いんで、押しの強い彼女に合ってるんだね。歌がしっかり力が有るんでヒギンストリオも女性歌手のバックじゃ考えられないくらいガツンっといってる、いやぁもう聴いてて気持ち良いですね。 ヒギンストリオが全曲伴奏なんで最近の作品には珍しくインティメイトな雰囲気なのが何よりですね。
さっぱり系黒人ヴォーカル
★★★★☆
サラ・ヴォーンとかエラなどの黒人のヴォーカルは、うまいんだけど、くどさが鼻につくこともある。このニコル・ヘンリーのアルバムは「適度に濃厚で、さっぱりもしている????」。いわば、黒人女性と白人女性のヴォーカルのい中間的ほどのよさ。それに、歌い方が知的である。なぜか、スイング・ジャーナルのゴールド・ディスクになっていないが、なって当然の出来。もちろん、買って損はない。ブルー・スカイ、クライ・ミー・リバーなどがいい。ほんとうに楽しめるて、飽きのこない一枚。エディー・ヒギンスは歌伴もうまい。(松本敏之)
星4つ半はつけて良い好盤
★★★★☆
「憂いのある深い声」と評されていましたが、
私はどちらかと言えば若く爽やかな印象を受けました。
「CRY ME A RIVER」やタイトル曲のバラードでは勿論そういう評も
頷ける良い味わいを出していますが、1曲目の出だしなんか
ホントに新鮮さを感じさせてくれます。
エディヒギンストリオは相変わらずの手堅い処を聴かせてくれていますし
Vocalとトリオ演奏の比率も五分五分に近いので、
ヒギンスファンの方々にもきっと喜んで貰えると思います。
ジャケも小粋です。