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レスピーギ:ローマの松(ローマ三部作)

価格: ¥1,500
カテゴリ: CD
ブランド: EMIミュージック・ジャパン
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オーディオのテストにどうぞ ★★★★★
レスピギーは、曲が明るく好きで、中学生の時にLPで買ったのが最初。何十年ぶりにCD版を買いました。CDではLPでは得られなかったパイプオルガンの低音から鉄琴の高音まで、実に賑やか、華やか、分厚く大げさ。これでもかの大編成のオケに+パイプオルガン+大太鼓+ダメ押しの銅鑼。この演奏をホールと同じに再生するには、かなり大きなオーディオで鳴らさないとダメかも知れません。もし、ご自慢のセットをお持ちなら、是非この演奏を再生してみてください。思わず、あらまぁスゴイ・・・と満足いただけると思います。 1812年序曲もすごいけど、コチラは楽器で大音響。これだけ大音響だと、聴くより演奏をしている方が感動しそうです。
ローマを活写した三部作 ★★★★★
レスピーギはこの『ローマ三部作』においてオーケストラの壮麗な音響をパノラミックに視覚化している。彼は永遠の都市ローマが内包するパワーを刻々と色彩変化を遂げる絢爛たる音の映像化によって活写し、新時代の標題音楽の創造を試みた。

ローマに住む私にとってヴィッラ・ボルゲーゼの松林やバルベリーニ広場のトリトンの噴水、トレヴィの泉、そして人々の喧騒や宗教儀式の荘厳さなどは日常的に見られる風景だが、ムーティの三部作ほどローマという都市を実感させる演奏は無い。古代から現代までが渾然と共存する歴史の坩堝であるこの町を描くにはあまりに洗練された精緻な表現は似合わない。むしろムーティのような人間的な生命力に漲る、熱のこもった表現が相応しいだろう。

また彼はフィラデルフィア管弦楽団の豊かなサウンドをフルに活用し、このオーケストラからまどろむような静謐から燃え上がるフォルテまでを横溢するカンタービレの中に最大限引き出しているのも聴き所だ。1984年の録音だが今回のリマスタリングによって音質は極めて良好。

尚ライナー・ノートに誤りがあるので訂正しておく。『松』の第一部にボルジア荘と書かれているがボルゲーゼ荘の誤り。もとはボルゲーゼ枢機卿の邸宅だったが、現在では邸宅はボルゲーゼ美術館、そして80ヘクタールの庭園は市民公園として一般開放されている。また『祭り』の第二部に50年祭とあるがカソリックの聖年ジュビレーオは、明らかにユダヤ教における50年祭から取り入れられたものだが、実際には25年に一度のローマ大巡礼年で前回は2000年に催された。
超名演! ★★★★★
とにかく素晴らしい。本当に美味い料理は形容する言葉が出ないというが、音楽も同じ。録音当時まだ若かった、イタリア人指揮者リッカルド・ムーティのイタリア人気質と情熱、職人集団フィラデルフィア管弦楽団の豪華絢爛な明るいサウンドが、イタリアの作曲家レスピーギの「ローマ三部作」を「これ以上は不可能」と言えるほど見事に奏であげ、超のつく名演奏を繰り広げる。アメリカ・オケの中でも最も音量の大きなオケと言われることもある、フィラデルフィア管弦楽団は幅広いダイナミクス・レンジで、かなり大きな音までだすが、まだ余力があることがわかる、余裕の響きで、力みのない、結果、濁りのない、澄んだサウンドで、「松」、「噴水」、「祭り」を華麗に演奏する。録音も優れていて、家のステレオでも十分にホールで聴いているかのような臨場感がある。オケがアメリカのオケで、音が太いため、イタリア・オケの少し線の細い、でも非常に華麗なサウンドとは異なっており、本当に「イタリア音楽としての完成度は高いか?」という疑問はあるが、この演奏はこの演奏として、その価値は高く評価されるべきものであると思う。それぞれの曲、楽章のテーマの「描写」も素晴らしく、聴いていて、情景が目の前にぼんやりと広がるような感じがする。デュトワ指揮モントリオール交響楽団の演奏を高く評価する人もいるが、デュトワ版はオケのサウンドが「涼やか」過ぎて、何か物足りないと思う。モントリオール交響楽団を「フランスのオケよりフランス的」と評価する評論家先生もいるが、モントリオール響のサウンドはあくまでもカナダの気候・風土が生み出したもので、あのオケのサウンドに常に漂う「涼やかさ」は決して「フランス的」ではない。それに対して、このムーティ版はフィラデルフィア管のサウンドが明るくて、「イタリア的」な雰囲気を再現することに成功している。ある意味、オーケストラ芸術の醍醐味を「味わう時間」を与えてくれる演奏だ。ホールで、こんな演奏をされたら、普段は冷静な筆者も「ブラボー」と叫んでしまうかもしれない。
ちなみに、最近のCDで、イタリア・オケによる優れものは、ダニエレ・ガッティ指揮ローマ・サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団の「ローマ三部作」です。