失敗事例が広範囲すぎて具体的な行動に落とし込めないかも。。。
★★★☆☆
企業内部の失敗等もふくめているので身につまされる事例が少なかったです。
そこから共通部分を導き出しているので、あまり具体的な行動に落とし込めませんでした。
ただ、単純に失敗事例集としてみれば企業内部の具体的な事例が紹介されているので楽しめました。
物足りない
★★★☆☆
初めて畑村氏の「失敗学」の本を読んだときの新鮮さと比べると、本書はそれに遠く及ばない。
決して内容は悪くないと思う。ただ何故今さらということばかり書かれていた。
厳しいことばかり書くとすぐに削除されそうなので★★★とした。
失敗学の有益さを堪能
★★★★☆
2000年頃に話題になった失敗学を引き継ぎ、東大で失敗学への対応を研究している中尾氏による書である。ハード屋さん必読の書と言えよう。ソフト屋さん及び間接部門の方にも関連する部分は多いとので、出来る限り読むことをお薦めする。ハード系の話が多いが、例として有名な事故を扱っていることと、挿絵が非常に多く分かり易く描かれていることから、門外漢にも良く理解できる。
失敗の予測方法、回避方法、失敗からの立ち直り方法について、様々な角度から検討している。上位概念への連想や、システムとして回避法を付加しておくこと、失敗時には、動揺している責任者を冷静な第三者に入れ替えて原因究明及び対策実施が重要であることを述べている。
一言言わせて頂ければ、責任者の入れ替えの好事例として日露戦争時の旅順攻略時の児玉源太郎による作戦変更やインパール作戦の牟田口中将の配下3師団長の更迭を例にしている。司馬史観や中途半端な軍事知識による事実誤認であると思うが、本書の価値が損なわれるほどの事ではないだろう。
技術やプロセス分野なら役立つ
★★★☆☆
失敗の実例を多く挙げ、共通性やパターンを整理して提示しています。また、失敗を予測する方法、回避する方法、さらに失敗から成功へ逆転する方法を解説しています。
失敗を起こす主体、失敗の対象に対し、それ以外の「第3要素」が失敗を防ぐために重要な役割を担っているとのことです。これら3つの要素を峻別して考えるくせをつけることが大事なのでしょう。
技術的設計に関する例が多く、経営など失敗のパターンが整理しにくい分野には向いていませんが、業務プロセスの改善など企業の現場でも活かせると内容だと思います。
失敗を予測できるかどうかは、本を読んだ後に実証が必要
★★★★☆
技術的・工学的な失敗の話が中心であったが、組織の失敗の話は
事務系・文系の自分にとっても、うなづくところが多かった。
失敗が予測できるかというのは、この本を読んだだけでは納得で
きない。というのも、どうしても過去の失敗事例の原因を事後的
に分析して、それを分類するという手法なので、後付けのような
印象を受けるためだ。
ということで実証は、これから起きる失敗を防げるかということ
にトライしなければならないが、それはこの本を読んだ人が自分
でやってみなはれ、ということかもしれない。
そうすると、実際役に立つのは、細かい分析よりは、警句のよう
な表現(例えば、「誰かがやるだろうは誰もやらないのと同じ」)
のような気がする。
なかなか面白い本でした。