インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

Une Soiree Avec Barbara

価格: ¥1,464
カテゴリ: CD
ブランド: Philips Import
Amazon.co.jpで確認
まだ「黒いワシ」も「マリエンバード」もないけれど...。「恋する女」は必聴の、オランピア・ライヴ'69!! ★★★★★
2種類あるバルバラのオランピア・ライヴの、これは最初の方、1969年のものである。LPは未入手であるが、これも、LP2枚を1枚にまとめたもの。また、他のディスクで、本盤未収録の「le mal de vivre」が聴けることもあり、「完全版」とは言い難い(他にも異なるヴァージョンが残っていたりもするので、興味のある方は調べてみるのも面白いかも知れない)。
'78年盤のレビューにも書いたように、彼女は「ライヴでこそ映える」と思う。この頃のバルバラと言えば、「le soleil noir(黒い太陽)」を中心とした傑作アルバム('68)を発表した直後であり(このライヴも、それらの曲が大半を占めている)、創作の面から言っても、表現の面から言っても、大変充実した時期だった言えるだろう(翌'70年には初の来日も果たしている)。
前半では、彼女が最初期から愛唱してきた「ベル・エポック」のシャンソン、そして、ブラッサンスの名作「la complainte des filles de joie」が聴きもの。特にブラッサンスは、歌い手が女性というだけでもかなりイメージが違うが、それ以上に、より強く心に訴えかけてくるものがある。
他の曲についても触れておくと、その後のライヴがベスト・パフォーマンスの曲は当然何曲もある(特に'78オランピア以降)。そして、当然ここには、「l'aigle noir('70)」もなければ、「drouot('70)」もない。「marienbad('73)」も、'80年代以降の傑作もまだ生まれていない頃である。しかし、その情熱は、後年のライヴと比べても、全くひけをとらない。「joyeux noel」「gare de lyon」「gueule de nuit」などは、このライヴのおかげで好きになったようなものだ。そして、「la dame brune」。ジョルジュ・ムスタキとのデュエットがオランピアのステージでも実現している。
最後に、私のイチ押し。それは「l'amoureuse(恋する女-'68)」。これも先述のアルバムの曲で当時の最新作だが、ここでのそのダイナミックでドラマティックな歌唱は、正しくこのライヴの白眉。歌詞は皮肉と言えば皮肉な内容だが、後年の傑作「amours incestueuses('72)」にも匹敵する名曲名唱である。是非、ここを聴いて頂きたい。