オリジナルアルバムでは通産15作目。長いキャリアに裏打ちされたサウンドは勿論，OKI氏の作曲の才能は未だマンネリや枯渇することなく，素晴らしい曲を生み出し続けている。
飾らないリアルな言葉と熱い魂の宿った楽曲には心を震わせる力がある。
「かっちょいいロックが聴きたい！」それだけでお勧めできる。
現時点では「さすらいの歌」が最新作だが，勢いや，アルバムとしての完成度を考えると個人的には今作を最高傑作としたい。

前作が1曲目をタイトルに持ってきたのに対し、今作ではラストナンバーがタイトル曲。
そしてそのタイトルからすでに前作『ETERNAL ROCK』との違いが明確に打ち出されている。

やはり核になるのは「守るべきもの」「RIDE ON MY JET」といったタテノリビート系の楽曲だが、
前作が勢いで引っ張るアルバムだったのに対し、今作はグルーヴ感が重視されていると感じた。
特にリズム隊が作品を重ねるにつれ、どんどん力をつけているのがよくわかる。
そして相変わらずイントロやメロディーはインパクト抜群。今回特に音が練り込まれているので、
何回も聴きたくなってしまうのは、そのためだろう。

『クローズZERO』でビーツに出会った幸運な人達のためにOP/EDテーマ2曲が収録されている。
でも、どうか1曲目から聴いて欲しい。
これが、ビーツ。本当に誇りを持ってオススメできる最高のアルバムだ。