驚異的な大ヒットとなった『Getz / Gilberto』に続く本ライブ盤は避けて通れない1枚だ。1964年10月にLPとしてオリジナル・リリースされた本作では、興味深いことに、スタン・ゲッツのカルテット(ヴァイブ奏者のゲイリー・バートンをフィーチャー)とジョアン・ジルベルトのトリオが別々にセッションを組んでいる。どの演奏にも瞑想性と甘いメランコリーがあり、期待を裏切らない。5つのボーナス・トラックではゲッツ、ジルベルト、後者の妻アストラッド・ジルベルトが再び顔を合わせての演奏が聴ける。(Rickey Wright, Amazon.co.uk)
聴かず嫌いは損!実は名盤でした!
★★★★★
ジョアンがスタンゲッツとの競演を快く思ってなかったという逸話が記憶にあったせいか
今まで黙殺してたんですが、いやいや聴かず嫌いはいかんです、反省。
64年10月、ニューヨークはカーネギー・ホールでのライヴ盤に日本盤のCD化の際に5曲追加収録された
これの聴きどころは前半のゲッツの甘ったるいJAZZから一転ジョアンワールドへ突入していくM-4以降。
明らかに会場の空気が変わるのがわかります。
さすがボッサの発明者!ルートでリズムを作るのが天才というか変態的に凄い。
なかでも3分弱のM-7「ボンファに捧ぐ 」はジョアン独特のミニマルな世界観が凝縮された究極のボッサギターインスト。
カフェミュージックではないボッサを感じ取れます。
蝶のように舞、蜂のように刺す
★★★★★
蝶のように舞、蜂のように刺すというフレーズは、いわずと知れたモハメド・アリのボクシング・スタイル形容した言葉だが、テナー・サックスのスタン・ゲッツはまさにそにようなスタイルのテクニシャンだ。軽やかに、変幻自在なアドリブは決して即効性があるように思えないが、知らず知らずのうちにゲッツの世界に取り込まれ、気がついたらふらふらになってしまう。特に60年代のボサノバのゲッツは最高のテクニシャンぶりを発揮し、ボサノバのチャンピォンとして君臨した。ここでは、ジルベルトとのコラボレイションの第2弾として、見事なコンサート・ライブを展開している。この後、袂を分かった両者だが、この二人とアントニオ・カルロス・ジョビンがいなかったらボサノバは世界的な音楽にはならなかったであろう。新鋭のゲイリー・バートンもミルト・ジャクソンの呪縛から逃れた新しいセンスのヴァイブを聴かせ、両巨頭を盛り立てている。ボサノバの最盛期のアーカイブとして語り継がれる名演である。蜂に刺された後は、痛みの心地よさに浸るしかないだろう。
柳の下に2匹目のどじょうがいた
★★★★☆
ゲッツ=ジルベルトの大ヒットで、レコード会社は2匹目のどじょうをねらってリリースした。64年10月、ニューヨークはカーネギー・ホールでのライヴ盤。人気絶頂でカワイイ(そして歌はいま一つ)のアストラッド・ジルベルトが「イパネマの娘」を歌うと、ホールは拍手の連続。ヴァイヴのゲーリー・バートンも乗りに乗っている。この2匹目のどじょう。かなりおいしいです。ゲッツファン、ジルベルトファン、ボサノバ好きはもちろん、だれにでもおすすめです。(松本敏之)
柳の下に2匹目のどじょうがいた
★★★★☆
ゲッツ=ジルベルトの大ヒットで、レコード会社は2匹目のどじょうをねらってリリースした。64年10月、ニューヨークはカーネギー・ホールでのライヴ盤。人気絶頂でカワイイ(そして歌はいま一つ)のアストラッド・ジルベルトが「イパネマの娘」を歌うと、ホールは拍手の連続。ヴァイヴのゲーリー・バートンも乗りに乗っている。この2匹目のどじょう。かなりおいしいです。ゲッツファン、ジルベルトファン、ボサノバ好きはもちろん、だれにでもおすすめです。(松本敏之)