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新編 悪魔の辞典 (岩波文庫)

価格: ¥819
カテゴリ: 文庫
ブランド: 岩波書店
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読み手側の精神が問われる ★★★★★
古典と言えば古典的な一冊です。
昔、これを読んで怒り出した同級生がいました。
真面目なヤツでしたが、あまりにも精神にゆとりがなく、某集団に加入し、
自分が日本を良くするんだ、というような方向に行ってしまいました。
まあ、真面目で善人でしたね。

私は生来のヒネクレ者なので、爆笑しながら読んでいましたが。
世の中、正しいことなんて一つだけではないし、正義なんて人の数だけある。
その中でシニカルに人間とその社会を見つめる目は絶対に必要だと思う。
そうでなければ、人間はあっという間に一方向に流される。
第三帝国のドイツ人も大日本帝国の日本人も、9.11後のアメリカ人も。

最高の一文のひとつは最初のページにある「愛国者」
・・・部分の利害のほうが全体のそれよりも大事だと考えているらしい人。
  政治家に手もなくだまされるお人好し。
  征服者のお先棒をかつぐ人。

近頃、日本にもこの人たちが増えてきているようですね。
変わるもの、変わらぬもの ★★★★★
おどろおどろしいタイトルですが、
シニカルなだけではなく、随所にユーモアが盛り込まれていてとっつきやすいです。

初版が出てから1世紀近く経過しており、正直すべての項目が現代に通用するわけではありません。

しかし時代の振いにかけられてなお、説得力をもって我々に囁きかけてくる言葉も多く、そこには風化せず生き延びた言葉たちのみが持ちうる迫力と説得力があります。
女子が読むとちょっとね...その世代だからこその皮肉 ★★★★☆
「男女平等」なんてことを歌い始めてまだ時が浅いんだなぁと思いました。
「女」ってあんまりな言われようです。
そこに腹が立つか?と言われればそんなことない。
女のおかしさに、ニヤリとさせられます。

新解さんの辞書がもっと激しくなったもの、というところでしょうか。
バッサリ切り捨てるその様に、愛情を感じたりします。
時々あちこち拾い読みをしては...拾い読みOKですよね、辞典ですもの...一昔前の皮肉の風情を楽しむ本だと思います。

あんまり嫌みな言い方じゃない項目が面白くない。もっと嫌な言い回しがあるだろうと突っ込みたくなるから不思議。

不思議と言えば...ビアス先生、メキシコで失踪したっきりだそうで...。
〈皮肉〉で読み解く文学 ★★★★★
 芥川のアフォリズム集「侏儒の言葉」に影響を与えた本、とあり、読んだ。私が見たところでは、芥川「煙草と悪魔」にも影響を与えているらしい。確か、ビアスはこんなことを書いていたはずだ。悪魔が人間のために、人間のためのルール作りをしようとする。そこに神が現れて曰く、お前たちは、ひっこんでろ、人間のルールは、人間たちの作るのに任せなさい。そこで悪魔は、ひっこむ。結果、いま人間たちは苦しんでいる。悪魔が手を引いたことで、かえって、悪魔の思う壺にはまってしまった。皮肉なもんである。そんな話である。芥川「煙草と悪魔」も、確か、一見、悪魔が敗北するように見えて、しかし、結果的には悪魔が煙草の害毒を日本にばらまいたんであり、悪魔が勝ってしまった。皮肉なもんである。そんな話である。
 話が飛ぶが、太宰「惜別」を読むと〈皮肉〉を解するか解さないかが、教養のあるなしのバロメーターである、と読める場面がある。手記の語り手と「周さん」とは松島で会うのだが、そこでは語り手が「周さん」に〈皮肉〉を浴びせかけるが、「周さん」はこの〈皮肉〉を解さない。別の場面では「周さん」が自分に中傷の手紙を送りつけた相手に、〈皮肉〉を言うが、相手はそれを解さない。ここに「周さん」の変化を読み取ることが可能だと私は思う。と同時に、この挿話は「惜別」を読み解く一つの鍵となるものではないか。「惜別」は、内閣情報局と文学報国会との委嘱を受けて太宰が書いた作品である。したがって、日本を賞賛する内容が期待されていた。事実、表面上は日本を賞賛しているかのように見える。が、実は、日本を批判している、という〈皮肉〉が存在している。この〈皮肉〉に読者が気づくことを太宰は期待していた。キリスト教の精神(偽善に対する批判精神など)にのっとった教養によって。日本の文芸熱の波にもまれ、虐げられた民族がものした文芸を読み、その根柢に『聖書』があることを発見した「周さん」のように。そのためにこの挿話があるのだ、と私は見ている。
皮肉と風刺の精神を忘れた集団の怖さ ★★★★★
 一年:365回の失望から成る一定の期間

 回想する : さまざまなことを付け加えながら 以前には知らなかったことを思い起こす


 いくつか書き出すだけで笑ってしまう。

 芥川龍之介の「侏儒の言葉」に影響を与えたことで日本でも有名になった。「侏儒の言葉」には 芥川の機知だけではなく 彼晩年の「暗さ」がこびりついている。一方 本家の本作は皮肉だらけながらも 笑い飛ばす「明るさ」がある。それが軽妙洒脱さにつながっている点が本作の徳であると僕は思う。

 実際「皮肉」から見えてくる真実は常に在るわけだし そんな「皮肉」な視点を持つことの重要性は常に在る。皮肉屋という言葉には 余りPOSITIVEなイメージはないかもしれないが 皮肉や風刺の精神を忘れた集団が 恐ろしい事に突っ込むという例も幾つか歴史にはある。

 そんな教訓も本書から読み取れる。それも徳の一つだ。
反省堂書店ぱんだ本店 ★★★★★
ありとあらゆる単語をアイロニーたっぷりに解釈・概説した辞典(?)である。「鋤……ふだんはペンばかり握っている手を、しきりと呼び求める道具」といった具合だ。辞典としての実用性はゼロ。しかし、暇つぶしには恰好の辞典だ。ちなみにフローベールの『紋切型辞典』が本書と酷似している。
文庫 ★★★★★
嫌がらせに最適です♪
薔薇水晶 ★★★★☆
またテロはやっていますねw

筑波大学助教授殺人事件が起きた時は、つくばに住んでいたんだよなぁ
書店でこい ★★★☆☆
辞典と言っても悪魔が書いているので、どれもこれも皮肉に満ちております。それでいて真実を尽きまくっている項目には思わずニヤリと笑えます。「過ち:当方の犯す違反の一つであって、他人様の犯す違反と区別されている。というのも後者は犯罪だからである。」筒井康隆訳版もあります。
しんりゅーさんの本棚。 ★★★☆☆
皮肉屋のための辞典。しんりゅーのバックにいっつも入ってるのは内緒。
とにかく、面白いから読むべし。
花園堂書店 ★★★★☆
いろいろな出版社から、いろいろな訳者で出ています。くらべると面白いかも。私はやりませんが。
文月書房・歴史館 ★★★★☆
あの芥川龍之介も絶賛した、悪魔の辞典です。
あきのぶ本舗 ★★★★☆
ニヤリと笑いたい人や、皮肉家になりたい人にはお薦めです。
アイロニーな気分が味わえるかも。作者が英国人なので自分には分からない意味の部分があるのが残念
さいこー♪ ★★★★☆
想像どおり、非常に面白い本ですね。まだ全部読めてませんが、皮肉た
っぷりで、通勤バスの中では笑いそうになって読めません。意味が難し
すぎるところもありますが、解るところだけでも充分楽しめます。ひね
くれ度に磨きをかけたい方には、ぜひお薦めします。