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臨機応答・変問自在 ―森助教授VS理系大学生 (集英社新書)

価格: ¥714
カテゴリ: 新書
ブランド: 集英社
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ダイアログでしか伝えられない ★★★★☆
プラトン哲学も高等数学も、結局文章や数式以前に、人間の対話ありきで深めら
れてきた。現代の理系学生たちに、これだけ理想的な教師像は無かったのでは。
結局森「教授」が誕生することはなかった日本のアカデミズムに、森フォロワー
が出現することを望む。いや、もうたくさん出てきてるのかな。
得るものはきっとある。 ★★★☆☆
 某国立大学工学部助教授であった著者は、単位をテストで取らせるようなことをせず(希望すれば、テストも可)、学生自身に質問させることで出席をとり、その質問に答えたプリントを配布するという授業形態を続けていた。この本はその問答を抜粋して掲載したもの。

 質問は建築やコンクリートに関する専門的なものもあれば、たんなる人生相談や著者にプライベートを聞きだそうという質問もある。
 授業であって単位を決めるための大切な質問やというのに、なんとまぁ情けない質問を書いているなぁと思いつつも、著者の切れ味するどい(けっこう、切れ味より避け方が巧いというのもありますが)回答にふんふんと感心しながら読んでしまいます。

 大事なのは「まえがき」に書かれた姿勢。結構得るものが多い問答でした。
人間の「斬新な」見方 ★★★★★
質問で評価するというスタンスが斬新。内容以前に、それだけで価格以上の価値があります。
学生も、日頃から問題意識を持たざるを得なくなるでしょうね。
講義の評価だけでなく、入学試験や企業の採用試験でも応用できそうで、可能性を感じます。
う〜ん ★★☆☆☆
質問に対してのらりくらりと上手くかわして結局答えてない、というのが多いんですよね…「質問→回答」で終わり、ではなく「質問→回答→さらに質問→さらに回答…」という形をとっていたら、もっとずっと面白い本になっていたと思うんですが、授業での質問をまとめたものだそうですから、仕方ないのかな。
僅かのやり取りの内からだけでも著者の頭脳の切れ味の鋭さ、優れたユーモアのセンスが伝わってくるだけに残念ですね。
面白かったが、質問自体に答えていないコメントが多いのは読者としては残念。 ★★★★☆
本書は読者の立場としては、質問も面白いが回答の斬新さも面白い。例えば、質問中の用語の定義が不明確な場合も、あなたの言う○○が△△という意味だとすれば~、など翻訳して答えているものも有り、第三者としては読んでいて楽しめる。例えば、「UFOはありますか」という質問に対し、UFOが未確認飛行物体のことだとすれば~、地球外生物の乗り物だとすれば~、と答える等である。しかし、学生が質問を考え出すことを重視するあまり、質問中の日本語の不備などを指摘して質問自体には答えていないものが多く、特に小学生並みの質問に対して自分で調べなさいと斬り捨てているのは、読者からすると残念な点である。調べればすぐにわかる質問や、一見常識だが本当はきちんと答えられない質問に対しても、答えずに済ませず、読者が意外性を感じる回答が示されていなければ本に載せる意味が薄れる。例えば「電話はどうして聞こえるのですか」という質問には、着信する端末を検索する仕組みなど確認しておいた方がよい事柄も含んでいる。また、「小学生でさえできる」という言い方は、小学生の頭脳が大学生より劣っているという誤解を与える。大学生の方が年をとっている分、脳味噌には余分なデータが沢山あるため難しい質問も可能だが、それをもって頭脳が優れているとするのは適切かどうかわからない。また、本書は突っ込み所が多いのも特徴で、色々と楽しめる。例えば、「うちのマンションからテレビ塔が見えるのに中京テレビのみ映らず他局ではゴースト現象が見られるのはなぜか」という質問に対し、情報不足でコメント不可と答えているが、筆者は冒頭で、こういう場合情報の入手方法を提示すると述べていた。ゴースト現象に代表される電波障害の問題は高架橋等の建設の際しばしば重要となる。また、栄のテレビ塔が見えていることと中京テレビが映らないことは関係がなく、それは中京テレビの電波は八事方面から発信されているからであるがその点は言及していない、など。従って、楽しみ方を工夫すれば得るものが多い一冊だとは思います。