ZABADAK経由での民族、無国籍音楽目当てでの購入です。
私の様な目的で買うと3曲目で出端を挫かれると思います。

このCDはミュージカル的作品です。
CD1枚として作品が出来上がっています。1曲ずつに分けたら評価できません。

1個のストーリー作品としてはとても完成度の高い作品だと思います。

M1〜2の幻を追う少女、M3の父Sideと娘Sideの繋がりがなんとも美しい。

――ストーリー性ある音楽は人の数だけ物語が生まれるのが面白いので嫌いではないんですが、

……が、今回は上記理由での購入ですので。
ラストにくるメインをロック調でやられてしまったので滑った感があるのです。
前半静かに続くので最後だけ浮いてる感じも否めません。

かっけえよ。めちゃかっけえ。霜月はるか凄いな。REVO氏も大したもんだ。こんなカリスマチックな歌があったなんてな・・・

霜月氏のあの透き通った声はまた独特だなあ。イリスのアトリエという世界観は持ってこないほうがいい。聞き手一人一人の感情と感覚で、独自に霧の向こうに繋がる世界を創造してほしい。
というかその世界に行く途中の段階、霧に包まれた中を彷徨う段階でもうお腹一杯です。
え、何？黒いWORM（蟲）白いMIST（霧）彼女は挑む？無慈悲な森のMARIS(悪意)へと？
マジかよ！すげえ！マジすげえ！！霧の向こうに繋がる世界を求めて突き進むなんて
カッコよすぎだぜ！！すっげえなあ（泣）俺もうマジで感動しまくりだよお。おーいおーいおーい・・・・

　というわけです。想像してください。宵に白い息を吐き、愛娘に詩う男性を、幼い少女が裸足で悪意に満ちたミステリアスな森に挑む姿を、楽しいったらありゃしませんから！是非お勧めです！彼女のスウィートな歌声に酔いしれてください！！！

サントラ云々よりも、ふとしたことで視聴した時の雰囲気が忘れられずに買ってしまいました。
曲の中の主人公となるひとりの少女の話が全体として曲と物語の両方を盛り上げている所が気に入りました。
一曲目は少女が森へ水汲みに行き、亡き父の幻影を見て森の中へと踏み入れてしまう話、
二曲目は夜の森を彷徨いながら幻想的な世界へと進んでいく話、
そして三曲目で降りかかる物を払いながら少女が一気にクライマックスへと進む話になっており、
どの曲がいいかというよりは、全体で幻想的な物語になっているところが、個人的に一番のお気に入りの理由です。

霜月さんの曲はこれが初めてなのですが、澄んだ歌声がとてもきれいで、とても良かったです。

パッケージデザインは、かのゼノギアスで有名な田中さんということで、これもプラスポイント。
曲のイメージとパッケージデザインの印象が一致していてとても◎。

霜月はるかさん、そしてRevoさんの色が相殺されることなくいい感じに生きている…といのがこのCDの感想です。
CD購入時には霜月さんを存知あげず、Revo買いをした私でしたが、霜月さんの透明感のある歌声にすっかり魅了されてしまいました。

サンホラが好きでこのCDを聴くという場合、「Revoさんが創る曲調が好き」という方は多分気に入ると思います。
しかし、綿密に練られた物語性や台詞部分を重視する場合、若干要求とズレてくるものがあるのかもしれません。
ただ、やはり、一度聴いてみるのが一番だと思います。

確かに３番目は無理矢理収録しました感がありますが、私は３番目も好きだったのですごくよかったですよ。
ストーリー重視！な方、サンホラ好きな方には物足りないかもしれませんね。
逆に３番の曲が好きだ〜！と言う方には結構充実したものなんじゃないでしょうか？
個人的にはこの価格でストーリーもあって綺麗な曲も聴けて、大満足ですけどねｖ