わたしは、このＣＤに収録されている、端唄や小唄の区別もつきませんが、やっぱり、凄いのは、服部良一作曲の「三味線ブギウギ」（作詞：佐伯孝夫／編曲／近藤進）だと思います。１番好きですね。曲調が明るくって、三味線とブギウギの和洋折衷感が、大好きです☆歌詞も粋で良いです♪「ハローベイビー」とか「茄子もかぼちゃも景気もよくなる」とかね、これをさらっと歌っていて、凄いです。
「天竜下れば」も好きです♪「ちゃっきり節」が元々はＣＭソングで、作詞が、北原白秋だったとは、はじめて知りました。ジャケットや歌詞カードに載っている写真も、小粋な美人でステキです☆

『天龍下れば』や『三味線ブギウギ』などのヒット曲を持つ芸者歌手として、あるいは端唄小唄の第一人者として、昭和を生きた市丸のベストセレクションです。服部良一作品から、端唄小唄、民謡などが収録され、演奏も三味線に鳴物という正統なものから、オーケストラやバンドを用いたものまで様々です。中でも端唄『初出見よとて』『春風がそよそよと』では、ストリングスとギターがかなり効いています。彼女の歌唱はやはり伝統的な粘っこい節回しですが、声質が楚々として艶っぽく、ポピュラーに通じる魅力があるので、正統な演奏でも充分イケます。

幼い頃この声を聞いて育った私には、懐かしいの一言に尽きます。年配者のプレゼントにも大変喜ばれる。
今人気のうめ吉さんもとても小粋でよいですが、声に深みを求めるなら断然市丸さんだと思います。
それでも星が３つのわけは、初めてこのジャンルに手を出す方には手を出しにくいジャケット。また、膨大な選曲の中から選ぶのは骨が折れるのでは？！