小野ムッシュに関するよき入門書
★★★★☆
帝国のムッシュ村上に比べ、
二大巨頭と並び称された小野ムッシュについては、その生い立ちをまとめた書籍がほとんどなかったと思います。
本書は、その点がまとまっているだけでも興味深く読めました。
また、両グランシェフの「フランス料理に対する姿勢」の若干の差異があったのも感じ取られます。
またムッシュ村上に関しても、これまでの成書には収録されていなかったエピドードが収録されていました。
「東京倶楽部」の位置記述など、編集作業に若干の「?」はありましたが、
それを補って余りあるないようだったと思います。