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54「もう、投げなくていい」からの出発

価格: ¥1,365
カテゴリ: 単行本
ブランド: ロングセラーズ
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やはりジョニーはジョニー ★★★★★
 ジョニーそのままの内容です。どこまでも飾り気が無く、一直線。文章から彼の人柄が
伝わって来るようです。「僕のピッチング辞書に、遊び球という概念は存在しない。」。
普通だったら何気取っているんだヨと言いたくなるような言葉ですが、ジョニーが言うなら
それも信じられる。なにしろマウンド上でそれを実践し続けた「魂のエース」なんですから。
今なおロッテファンに信仰とも言えるような絶大な支持を得ている理由がうかがい知れます。

 晩年の選手生活は不本意そのもので「復活勝利」のたびにその後二軍に落とされたりして、
新聞報道以外に内情を知るよしもないファンはやきもきさせられたものですが、いかに故障禍
が深刻なものであったのか、またそれに対して延々と戦い続けた黒木の葛藤が印象的です。
一本気な彼らしく、微妙なすれ違いを生じたバレンタイン監督とのやりとりも隠すことなく
綴っています。

 ロッテファンの方ならずとも、プロ野球に興味がある方なら是非読んでみて頂きたいです
ね。
魂のエース ★★★★★
「オレが九年間、54番を温めておいてあげたよ」

黒木の代名詞ともなった背番号54を語る上で、あまりに有名なエピソードで話は始まります。
黒木が入団した年に現役を引退した石田雅彦、かつてドラフト1位指名で入団しながらも僅か2試合の登板でユニフォームを脱いだ先輩のこの言葉、これがあってこそ黒木はエースとなりながらも大きな背番号を背負い続けました。
もちろん逆指名で入団しながらも若い番号をもらえなかったことへの反発もあったのでしょうが、この石田の一言が黒木のプロ野球選手としての第一歩となります。
そして勘違い、思い上がりなどを繰り返しながらも先輩投手からのアドバイスを吸収して主戦に成長していく過程が、数々のエピソードと共に語られています。

伝説ともなった17連敗に繋がった同点被弾、あのシーンは後世まで語り継がれていくと思います。
しかしマウンドにうずくまった黒木に対して、「どうしてマウンドにうずくまった?」「まだ同点。サヨナラ負けじゃないんだから、立ち上がって投げなきゃいかんよ」とその「甘さ」を指摘した小宮山、このエピソードを読んで小宮山に対する考えが少し変わりましたし、黒木がいかに小宮山を尊敬しているかがわかりました。
この2人が手を取り合ってロッテを引っ張っていく、そんな日も遠くはないのかもしれません。

魂のエース!

是非とも雄叫びを上げながら打者に立ち向かっていく投手を、何人も育て上げていく黒木の姿を早く見てみたいものです。