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ミューテイションズ

価格: ¥2,541
カテゴリ: CD
ブランド: ユニバーサル ビクター
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このアルバムが一番好き ★★★★★
2ndは1stの持ってたラフさがなくなって完成度が高くなりすぎて、
逆に詰まんなく感じた。

このアルバムは一聴するとおとなしい印象を受けるかもしれないけど、
音の配置や使い方や、アコースティック楽器に溶け込んだアナログシンセの
使い方なんかがほんと素晴らしい。

アレンジもほんとによく練られていて無駄な音が一つもなく、
一つ一つの音に明確な意味が感じられる。

んで、シンプルになった分ベックの楽曲作りの才能が明確に際立ってる。
特異なことをやるベックだけどそれが認められるのは、
根本にあるこの楽曲制作能力の高さがあるからだと思う。

この年代にでたアルバムのなかでは間違いなく後世に残すべき名盤だと思う。

自分の楽曲作りやアレンジでもほんとに参考にさせてもらってます。

ちなみに家から紛失してたので、最近買い直しました。

Beck独自の世界観に酔いしれる ★★★★★
アナログシンセを駆使し、独特の世界観を魅せてくれる。

アップテンポの曲とバラードを織り交ぜ、飽きのこない作りになっている
こともさすがだが、妙に落ち着くことが出来るのもこのアルバムのウリであろう。

Beckの他のアルバムより"Beck入門"という感じがするが、かえってそれにより、
ロックのイメージが強いBeckを多くの人が聴くきっかけともなっている。

眠れない夜に聴いて欲しい名盤。
1998 ★★★★★
『オディレイ』からたっぷり2年ぶりの本作!ベックの場合、『メロウ・ゴールド』とか『オディレイ』のような、わりと派手に作り込んだアルバムはメジャーのゲフィンから、より簡素なアコースティック・アルバムはインディーのボング・ロードから、それぞれリリースしていたが、今回はその中間っぽい仕上がりだ。実際、最初はボング・ロードからのリリースを予定していたものだとか。そういう意味では"地味になったな"と感じるリスナーが多いかもしれない。けれども、たとえば前2作のローファイでハイパーなファンキー・ルーツ・ロックのような世界の背後にぴったりと潜んでいた、内省的なシンガー・ソングライターとしてのベック像を感知していた人なら、まったく問題なし。ベックが本盤で提示する新しい世界観にも無理なくとけ込むことができるはずだ。
今回はサンプラーもコンピュータもなし。レディオヘッドとの仕事で一躍名を馳せたナイジェル・ゴッドリッチのプロデュースのもと、過去に書きためた曲をかき集め、ほんの2週間スタジオにこもってほぼ一発録りでレコーディングされたという12曲。ベックは間違いなく、ヴィック・チェスナットやロン・セクスミス、エリオット・スミスらと並ぶ……いや、彼らから頭ひとつ抜きんでた素晴らしい新世代シンガー・ソングライターなのだなと思い知らせてくれる。基本的にはアコースティカルな1枚だが、フォーク、カントリーの要素だけでなく、ジャズ、ボサノバなど幅広い音楽性が見え隠れするのは相変わらず。いい曲、多いぞ。正攻法が彼の才能のでかさをさらに浮き彫りにする。
突然変異(ミューテーションズ)の連続としての音楽と人生 ★★★★★
このアルバムは、地味なトラッド・フォークのアルバム『ワン・フット・イン・ザ・グレイヴ』の延長線上にあります。そのため、『メロウ・ゴールド』、『オディレイ』に見られたヒップホップ感覚や『ミッドナイト・ヴァルチャーズ』に見られたグルーヴィーなダンス感覚はありません。でも、ポピュラー音楽の各ジャンルを放浪するベックらしく、フォーク、カントリーからワルツ、ボサノヴァ、シャンソンまでを取り入れているだけではなく、サイケデリックなハッシュ(ごった煮)感覚も加えています。ですから、このアルバムは、ベック流のグルーヴ、人生観、ごった煮/雑食感を求めるリスナーの期待を裏切らないだけではなく、むしろその先を行っています。
その結果、かぎりない再生と死のなか無気力を装って必死に歌で旅していくようなベック流の世界観が健在です。たとえば、歌詞で言うと、「すべては流され 消えていく どんどん どんどん どうでもいいさ」(トラック1)、「壊れたギターで 連中がビートを取り始めると あらゆるストリートがトロピカルな魅力を漂わせる」(6)、「人生は冒険に満ちてるんだ 今日が終わったら旅に出よう ぼくらが何を見つけようと誰も気にしないさ」(14)。曲のタイトルで言うと、「ぼくらはもう一度生きる」(トラック5)、「もう一度歌ってくれ」(10)。そして、アルバムの展開で言うと、トラック4の最後で世界が壊れたあと、それ以降のトラックで緩やかに再生されたかと思うと、12で一気に弾けます。13では、ノイジーなハード・ロックに展開するかと思うと音が止まって小鳥のさえずりが聞こえたり、スローダウンするかと思うとアップテンポに戻ったり、という変化する音の渦が生じています。そして、曲が終わったかと思うと、音の“幻影”が立ち上がります。クール・ダウンするようなトラック14へと滑らかに続いたあと、このアルバムは終わるのです。

プロデュースが素晴らしい ★★★★★
1998年作品。レディオヘッドのナイジェル・ゴドリッチをプロデュースで前作からスタート・ポイントに回帰したようなサウンドに仕上がっている。プロデュースが実に冴えてる。

つまり、『LOSER』の頃のベックはギター片手に歌っているようなサウンドだったが、進化したベック・サウンドはベック特有のフォークに根ざしなから、エレクトリックと雑音が入り交じったサウンドが見事に組み上がったものだ。本作はそのエレクトリック部分を除いた元のベック・サウンドになっている。そしてそこにレディオ・ヘッドを彷彿とさせる音の組成がある。それが好きかどうかでこのアルバムの評価は割れるだろう。もちろん、僕は大好きである。

何となくトム・ヨークのポジションにすり替わったベックを感じてしまう。素晴らしい錯覚かもしれない。