Zoot Simsファンからすればあ、ありがとう！Fred Miles氏！となる本盤。
Jazz愛好家であるFred氏が最も敬愛するZoot＆Alの６０年前後の音源を、ファンのために自主リリースしたのが初盤。
今ではこうして安値で新品ＣＤを買えるのは有り難い。
で、内容は、豪快に心地よく吹く感じではなく、哀愁のある落ち着いたトーンで主張する演奏が多い。
これはこれでなかなか素晴らしく、Zootファンなら持っておきたい１枚だと思う。
特に「枯葉」の情緒あるプレイはこれからの季節にぴったり。
色んな人がこの名曲にチャレンジしているけどこのコンビの感性は格別。
またジャズボーカルものもあるので、その辺が苦手でない人には更にお薦めの１枚。

　２０年ほど前に出た日本版ＬＰを買いました。日本版はしばらく出ていなかったようで、友人に紹介しても入手できない状況でした。
　演奏は若さと勢い（後年のパブロ時代のズートと比べると）が感じられるものの２本のテナーがリラックスして合奏を愉しむかのようで、「Ｐ－Ｔｏｗｎ」、「枯葉」などが私のお気に入りでした（今でもお気に入りです）。