すばらしきシモンズの世界。
★★★★★
透明で、明るく澄みわたる歌声。美しいハーモニー。
素朴で心にしみるメロディーと歌詞。これが「シモンズ」の世界です。
『恋人もいないのに』『ふり向かないで』『つぼみ』『おくれてきた少女』『ひとつぶの涙』。
このCDの冒頭の数曲は、シモンズ・ワールド全開の、怒濤の展開で素晴らしいです。
CDをかけた途端、あなたは高原の道を歩き、さわやかな風に吹かれていることでしょう。
ところでホントに昭和30年代と40年代は素晴らしいですね。
“ブースカ”はいるし、白黒テレビにちゃぶ台。
グローバリズムの巨大陰謀もなく、世界がテロと環境問題とに悩みまくる現実も、
そこには影を落としていない。
だからこそ、田中由美子さん(ユミちゃん。直毛で、主旋律を歌う高音の人)と
玉井妙子さん(タエちゃん。低音の絶妙ハーモニーを付ける人)が歌う、
最高の日本音楽が生まれました。
今のヒットチャートの上の音楽にはまったく存在してない“良さ”を、
シモンズ・ミュージックで味わうことができるのです。
シモンズ関連では何枚かのベストアルバムが出ています。
このアルバムもよいのです。
全曲ちゃんと作詞・作曲・編曲者のクレジットと、歌詞が載ってます。
ただ「ヒットコレクション」の方が、曲数が4曲多く
(その中には名曲「風はそよかぜ」が含まれています)
ジャケットにも彼女たちらしさがよく出ているのでオススメです。
スリリングな名演
★★★★★
「おくれて来た少女」のシングル・ヴァージョンが収録されているのは本当にこのCDだけなのでしょうか?だとすれば、これは本当に貴重なCDだと思います。
他の楽曲は、どのように評価すればいいのか、私にはわかりませんが、ここに収録されている「おくれて来た少女」は本当にスリリングな名演だと思います。歌詞と言い、メロディと言い、声と言い、ハーモニーと言い…それにこの、伴奏ですが、リコーダーだか何だか、私にはわかりませんが、とにかくこの聴く者の心を引き裂くような淋しい響き、これらが相まって、本当にさわやかで、しかも感動的な演奏に仕上がっていると思います。
北川ユミさんって現役で活躍されてますね
★★★★☆
ベスト盤で、このアルバムにしか入ってない曲というのは
ありませんので、星4つとさせていただきます。
ただ、
3.ふり向かないで
4.おくれて来た少女
は別バージョンが収録されており、4.はスピード感溢れる
アレンジがなされておりましたので、個人的には気に入りました。
シモンズ ベストヒット
★★★★★
癒してくれる懐かしい青春時代の曲です。