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完本・文語文 (文春文庫)

価格: ¥630
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
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最良のテキスト ★★★★★
「文語」と聞くだけで拒否反応を示す方も多いかもしれないが、本書は文語とその歴史(近・現代史)を学ぶための最良のテキストであるといえる。

本書を手にとってページをめくってみよう。いきなりなにか難しそうな書き出しではじまるが、投げないで読んでいくと、「桜」という題の文語詩が登場する。本書の著者が少年のころ最も心を打たれた詩だという。同じ日本語でありながら、教科書などでよく見かける口語詩とは違った印象を受ける。どちらが好きか、と聞かれたら私は間違いなく文語体の詩のほうを選ぶ。言葉遣い、読後感で口語は文語に遠く及ばない。

私事で恐縮だが、国文学(日本語学)を専攻した者として、本書は近・現代文学の概要を学ぶにあたって最良のテキストであると思う。予備校その他で学んだものは歴史年表のごときもので、非常に退屈だったように記憶している(これはつめこみ教育のせいでもあるが)。本書がテキストであったならどんなに楽しく学べただろうか。良い文章もたくさん掲載されている。たとえば、菊池寛が書いた芥川龍之介の弔辞。名文である。

文語文の歴史的意義を語る本 ★★★★☆
 文語文が何に由来するのか、どんな言葉であったのか、どういう人が用いていたのか、いつごろ口語文にとって替わられたのかなどを中心に叙述した本。文語文の概要がイメージできる。著者の文語文、とりわけ江戸弁を「ふまえた」それへの思い入れが強い分だけ、記述に偏りがあるように感じるけれど、全体としては文語文が廃れてしまったことによって、われわれは何を失ったかを指摘している。
 
 以下に興味深い箇所を挙げる。必ずしも共感した箇所ではない。
○「和漢の古典には文脈に混乱がない」(p.12)
○「……頼山陽の「日本外史」は書生(学生)に小説のように読まれたのに、昭和になってからは「勉強」として読まれるようになった」(p.14)
○「……男は明治になるまで漢文を書いた。漱石の漢文は一流だったという。一流でなくても広瀬武夫は日記を漢文で書いた」(p.33)
○「教育というものは……洋の東西を問わず昔は古典を読むことだった」(p.42)
○「大正デモクラシーは、今と同じく模倣をしりぞけて独創を重んじた」(p.42)
 他にもあるが、長くなるので省く。

 著者の主張に全面的に賛成はしないが、日本独自の文化・思想というものが何なのか、日本の本来の「形」とは何なのかを考えさせられた。時代がうつろう限り、変化は必要であることは間違いないが、変えてはならないものはあるはずだと、私は感じた。
明治の文筆家たちの紳士録 ★★★★☆
文語に興味があってこの本を購入したが、内容は明治の文筆家たちの紳士録といった感じで
正直期待はずれであった。 著者はご尊父の日記からこれらの人々が旧知のごとくであるとのこと。
しかし、小生は文学に特に興味があるわけでもなく、かろうじて幾人かは名前のみを知っている
だけの人たちの話を読まされても、、、 
ところが、いつの間にか興味を持って読み進めている自分に気がついた。 読み終わって、今まで、
頭で考えてた明治という時代を、少し肌で感じとったような気がする。 また、本の中にたびたび
出てくる、四迷、一葉らの作品を是非読んでみたいと思うようになってしまった。
失った遺産を取り戻そう ★★★★★
ã"の本ã‚'読ã‚"で四書äº"経のç' èª­ã¿ã§è‚²ã£ãŸä¸-代ã‚'うらやまã-く思います。かつては寺子屋で読み書きã‚'ç¿'い漢æ-‡ã®ç' èª­ã¿ã‚'ã-た。そういう制度が存在ã-た。幼å°'時にたたき込まれた漢æ-‡ã®ç' é¤Šã¯ã®ã¡ã®äººæ ¼å½¢æˆã«å¤§ããªå½±éŸ¿ã‚'与えた。

幕末の遣欧、遣米使節はかの地で一流のæ-‡åŒ-人とã-て迎えられた。英語は話せないã'れど東æ'‹ã®å¤å...¸ã‚'わきまえた知識人とã-て尊敬された。そういう教養は漢æ-‡ã®ç' èª­ã¿ã‚'手始めに楽ã-みながら積み重ねられたものだという。夏目漱石は英æ-‡å­¦ã‚‚漢学と同じようにわきまえるã"とが出来るだろうと見込ã‚"だ。苦åŠ'ã-て英語ã‚'身につã'たがそのç' é¤Šã¯æ¥½ã-ã‚"で学ã‚"だ漢æ-‡ã«åŠã°ãªã‹ã£ãŸã€‚

山本夏彦のæ-‡ç« ã‚'読めば明治のæ-‡èªžæ-‡ã®é"人たちとなじみになれます。現代は四書äº"経ã‚'たたき込む制度ã!¯å­˜åœ¨ã-ませã‚"。おのおのが心å¾-て個人で努力するよりä»-ないのです。根無ã-草で片言の英語ã‚'話す似非毛å"ã«ãªã‚‹ã‚ˆã‚Šä¼çµ±ã«ç"Ÿã‹ã•ã‚Œã¦ã„ã‚‹æ-¥æœ¬äººã«åƒ•ã¯ãªã‚ŠãŸã„。

必読 ★★★★★
心に残った文を記載します。
・「文語文のなかには共通のモラルが流れている。それは芝居や講談落語にも流れているのと同じもので、それを私たちは失ったのである。」
・「祖国とは、国語だ。それ以外のなにものでもない。」(シオランの言葉)
・「あらゆる思想は出尽くしたと絶望して人類は方向を転じたのである。産業革命である。」
・「文明開化は東洋を捨てて西洋を学ぼうとして、皮相だけを学んで根本に及ばなかったから私たちはその両方を失ったのである。」
・「その風貌に威信を失ったのは伝統と無縁になったからである。もう一つは分業にせいである。古人はみな多くを兼ねた。文武両道といって武備しかないものはあなどられた。」
・「リズムを失えば暗誦の能力を失う。(中略)ローマ!帝国はギリシャを滅ぼしてもその子弟にギリシャ語を学ばせた。」

人の子の親として、何を学ばせなければならないか、自分も何を学びなおすべきかを気づかせてくれる一冊です。