ISO TS 16949は、国際規格機構が発行するTS(Technical Specification：技術仕様）です。
国際機械（International Standard)のように、規定ではありませんが、２者間契約や、団体で規格と同じように
契約上の仕様として利用することが可能だと思われます。
ISO 9000の自動車業界における技術仕様を決めたもので、QS-9000として発行されていたものの改訂版に相当すると理解しています。

プロセスアプローチとは、ISO 9000:2000年版において、作業規定（process standard)の視点で補強されたことをさします。
それに応じ、自動車業界でもどのような対応をとればよいかを記述しようとしています。

プロセスアプローチは、抽象的になりがちなので、現場を積極的に評価し、問題のある違いであれば改善することを計画することになります。
大切なことは、自動車という製品の安全性などの品質項目に、抽象的な規定をいかに現実的な理解をするかかの判断です。
現実の方がよい状態なのに、文書に書いてある抽象的な事項の解釈を間違って、「改悪」することがないようにしないと、自社の製品の競争力、現場の士気を失うかもしれません。

自動車関連の材料、部品を作っている企業、技術者には必須の文献です。

自動車業界につとめており、TS監査に絡む機会があり、勉強のため、
入門書として購入しました。
ISO／TSの基本的な内容、概要がわかります。
細かいことはほとんど書いておらず、概要に留まっていますが、
入門書としては、十分です。
今後より深く理解していくための土台になります。

本書は、TS2の書籍としては比較的分かりやすい、文字通りよくわかる書籍の１つである。他の書籍に比べて、基本的なところが押えられている。
TS２の基本であるプロセスアプローチ、内部監査そしてコアツール、初心者には、なじみ難い点が本書では理解しやすいのではないかと思う。私自身、TS2とは何かを理解するのに役立った。