まあこれはびっくりしましたね。こういう世界があるのかと。クラシックに疎い私ですので。この林田和之さんのサックスは素晴らしいですね。澄み切ってます。上手いですね。これで国際コンクール６位ですって。レベルの高い大会なんですね（日本の大会では１位だったようです）。ロドニー・ロジャース作の表題曲は良い天気の日に車を走らせながら聞くと心が洗われるようです。ビル・ドビンズ作の「Echoes from a distant land」にも驚きました。クラシックとジャズの境界はとっくに無くなっていたんですね。北方寛丈さんのピアノも素敵です。愛知県芸術大学作曲科主席卒業もダテではないのです。

聴いて、心身が豊かに澄んでゆくＣＤです。
林田氏がいうところの中庸の音は、努力と研究の成果。その研鑽が、美しく我々を音楽の邸に連れて行ってくれます。
私のお気に入りは表題作のレッスンズ・オブ・ザ・スカイと、クレストンのソナタ。
あまりなじみのないアメリカの作品がほとんどですが、それにもとまどうことなく、林田氏の作る音楽として素直に入っていけます。
林田氏の器用さも一聴の価値あり。サックスの様々な面を楽しく聴かせてくれます。
きっと、みなさんのお気に入りの１枚になると思います。