評価が低くて驚いた。
★★★★☆
いつものダニエル・キイス節を期待するとあれ? かも知れないが、ミステリとして読めばかなり面白いし、これはそう読むべき作品だと思う。ああ、こういうのも書けるんだ〜とミステリ好きの私としてはニヤニヤしながら読みました。某検死官シリーズなんかよりよっぽどミステリしている。生温いと言えば生温いけど、ダニエル・キイスってそういう作家でしょ。私も嫌いじゃない。ミステリで温いのは嫌な人は読まない方がいいかも知れない。
ネタバレになるので詳しく書きませんが、犯人に自白させるシーンはおいおい、と突っ込みつつニヤニヤして読んだ。お母さん面白すぎます。
素材の魅力
★★★☆☆
回答を先に読まされた感があり、ハラハラ、ドキドキが全然無かった。意外性も乏しい。怪しい人物はやっぱり悪党だったし、眠り姫は純粋無垢で美しいまま。
それでも一気に読めたのは、ナルコレプシー(睡眠障害)という、一風変わった病気を題材にしていたから。「催眠」に関するエピソードも専門的でぐいぐい読めた。
魅力的な素材で読める小説もあるのだな、と実感させられるお話。専門用語も多少出てくるが、全然難しくなく、気軽に読める。これらは、翻訳が上手いのだと思う。
ストーリー展開自体はありきたりで、それほど面白くないと思う。
文章の読みやすさ、素材の魅力で読める一作。
キイス作品かと思いきや…少々期待外れの作品
★★★☆☆
「眠れる森の美女」の伝説がモチーフになっている点に関心を抱き購入した。
アルジャーノンの著者ということもあり、
期待値が高かった分、落胆も大きかった。
暗い過去を抱えている人物が多数登場して、詰め込み過ぎの感有り。
確かに物語には引き込まれて読み進めるのだが、読了して心に残るものが無いように感じた。