クリス・トーマスほか計3人のプロデューサーを起用しているがアルバム全体の統一感はある、
アルバム・タイトルと最後のボブ・ディランのカバー「永遠に若く」はクリッシーの現役続行宣言のようなものであり、アルバム最終トラックとして実に収まりがよい素晴らしいカバーだとおもう、
多くの曲の歌詞がツアーで滞在するホテルの部屋から部屋で世間を観察しながら作られたような内容で、その現役ぶりと表現したらいいのか、90年代初めのL.A.騒乱から湾岸戦争、そしてストリート・ヒップホップ系の人気にいたるまで不思議な生々しさをもつ物語が綴られている、
ほとんどのロック・ファンにとってプリテンターズとクリッシー・ハインドはまったくの一心同体、別にバンド名を名乗らずにも何の問題もないとおもうのだが、毎回のメンバー・チェンジにも決してめげずにプリテンダーズ名義を続ける彼女の心意気を感じたい、
バラードから軽快なポップロックサウンドまで楽しめる一枚。
10点中8点。