確かに名局です
★★★★★
一局が小さな冊子一冊におさめられ、それが12冊入っています。
解説はとても丁寧で、謳い文句どおり碁盤なしで棋譜並べができる感じです。さすがに入門者には難しいと思いますが、初級者でも楽しめるのではないでしょうか。
収録されている対局一覧をイメージにアップしてみました。
まだ全て読み終わっていませんが少しだけ感想を書きます。
高尾・井山戦
18才の精鋭井山が時の本因坊・名人に勝つ一局。編集者と井山のやりとりが掛け合いのようでおもしろいです。井山の誠実な性格も伝わってきます。
李世ドル・張栩戦
序盤李に敗着がでるものの、そこから張栩を相手に大逆転勝ちします。
私は失着があると意気消沈してしまうのですが、世界最強の棋士が勝ちに執着し形勢を挽回するため最後まで必死になっている姿に思うところがありました。
「不利になったら局面を複雑化させ驚異的な読みで差を詰める」李の棋風の本領発揮です。