中間学派
★★★★★
イギリスの精神分析的対象関係論の独立学派・中間学派に位置付けられるウィニコットについての入門書。小児科医であったウィニコットはメラニー・クラインにスーパーヴィジョンを受け長年にわたって子どもと接する中でウィニコット独自の考えを少しずつ理論化していった。中間領域やホールディングなど母子関係に基盤を持つものが多く関係性に焦点を当てた用語が多数ある。ウィニコット自身の著作はいくつかあるが、彼の詩的芸術的な言葉はあいまいであるが、その創造性のゆえに現在までも受け継がれている理論である。