作例集として○な本。
★★★☆☆
プロフィニッシャー、Takumi明春氏の作品集。
「ココまで造り込めるか!」
と、素直に関心できる一冊。
眺めるも良し。自身の参考書にするも良し。
作例を「魅せる」写真集。
★★★★☆
Takumi明春氏による1/700艦船の完成作例集。
全て市販のキットをプラ材やエッチングパーツ等で
ディティールアップして完成させたものです。
掲載作例は
・大和(タミヤ)天一号作戦時
・赤城(ハセガワ)真珠湾作戦参加時
・武蔵(タミヤ)捷一号作戦時
・大鳳(タミヤ)あ号作戦時
・隼鷹(タミヤ)アリューシャン作戦時
・隼鷹(タミヤ)最終時
・摩耶(ピットロード)捷一号作戦時
ほとんどが本書のために新規で作成された作例という力の入れようです。
100ページを超える本書の内、9割を大判のページを目一杯使った1隻1隻の
詳細なカラー写真が占めています。1隻につき10ページ前後のカラー写真という贅沢な内容。
繊細な模型が大きく映し出されているページを見ていると、
本当に1/700なのか?と思ってしまうほどの作りこみです。
また、どのようなディティールアップを行っているかの説明や、
ディティールアップパーツの塗装前の配置写真などもカラーページの内にあり、
どこを手を付けたのかが分かるようになっています。
(塗装直前のパーツを付け終わった段階の写真なので、パーツの取り付け過程、手順などの写真解説はありません)
後半のモノクロページは改めて1隻ずつの製作過程、塗装手順や注意事項などが
2ページずつ使って説明されています。
個人的には、これでもかとばかりにある完成写真をほんの1〜2ページずつ削って、
作例1つ1つの製作過程を写真付きで段階を追っていくページもあって欲しかったと思いますが、
コンセプトとしてとにかく「魅せる」というのがあるんだと思います。
初級者の方は見て楽しむ、中〜上級者の方はこれを参考にして
新たな一歩を踏み出すきっかけになるような、そんな一冊だと思います。
眺めるだけでも価値アリ。艦船模型ファン必見の1冊
★★★★★
本書で取り上げているのは、1/700艦船模型の
大和(天一号作戦時)
武蔵(捷一号作戦時)
赤城(真珠湾作戦参加時)
大鳳(あ号作戦時)
隼鷹(アリューシャン作戦時)
隼鷹(最終時)
摩耶(捷一号作戦時)
の6隻7作例です。
いずれもPEパーツその他を用いて徹底的なディティールアップを施したものです。
初級、中級モデラーにとっては、作例を見ただけで「私には無理」と思ってしまうかもしれませんが、
1/700 の艦船模型がかくも精緻に美しくできるのかというのを見るだけでも価値があると思います。
そして、作例から一部でも自分が作る際の参考になれば、自分の楽しみにもつながると思います。