知っておくと楽しいルール、メジャーリーグでプレーする人は必読
★★★★☆
原著が出たときに直ぐに買ったのですが、ぱらぱらめくっただけでした。翻訳が出たので通勤電車に2回半で読み終えました。知っていたことも知らないこともありましたが、いずれも歴史的なエピソード、原典や出展元もわかって面白かったです。
登場する選手や監督については、すべて訳注で簡単な紹介があります。最初は、これくらいの選手や監督を知らない人は、そもそもこのような本を手にとらないだろうと思いました。なので、目障りで余計なものだと思っていました。しかし、結局、知らない人が多かったので、役に立ちましたが、巻末にまとめていたほうが良かったかもしれません。(アーニー・バンクスって、まだ生きていたんですね。リグリーに銅像があったので亡くなっていたと思っていました。失礼しました。)どうせならアンパイアについての訳注もつけてほしかったです。日本人選手で紹介されているのは、もちろん野茂英雄だけです。彼には注はありません。
原著者による日本語版あとがきもワールドベースボールクラシックによりアメリカ以外の選手たちが「書かれざるルール」違反をしたことなどに触れてあり面白かったです。
野茂がドジャーズに行って大成功をしたので日本でもメジャーリーグの放送がふえました。しかし残念ながら日本人選手中心の放映である上に、TVの解説のレベルが低すぎて面白くありません。本書を読んで、英語副音声で見て楽しみましょう。