たっかんによると、ひぐっつぁんは「第四期のような急激な音楽性の変化は求めてなかった」ということで、この追悼アルバムでは「樋口さんの好きそうなリフを集めたつもり」と語られていました。「もっと速く弾け」なんて言われたこともあるそうです（笑）。実際、近作の中では原点回帰ぽい内容になってると思います。かっちりしたギターソロもありますし。再結成後で屈指の出来じゃないかな。ドラムパートは徳間に移籍した後のアルバムの音源を使ってるそうです。初期の頃のドラムパターンに関しては、リメイクベストRock Schocksを創っておいたのが役に立ったとのことです。ひぐっつぁん、今までありがとう。あなたのプレイはメタル史に永遠に残ります。

亡き樋口さんに捧げる入魂のロック。今までのラウドネスの集大成のような作品集に心打たれた。時流も流行も関係なく、展開されるラウドネスのロック。まさにレット・イット・ロック。こんな世界最高峰のメタルを提示されているのに、メタル関係のマスコミの盛り上がりの無さは何故？ラウドネスになんぞ恨みでもあるんかい！！

再結成以後のアルバムに関して、個人的にキラーチューンが1〜2曲あれば良しとしていたが、今回は魅力的な曲が増えてます。特にニィちゃんの歌が素晴らしく、人柄がにじみ出てます。やはり80年代のアプローチがしっくりくるのはファンのわがままではないと確信。とはいえ1曲目なんかは最近の路線の正解かと思うし、タッカンの歌もまた聴いてみたいので、早くも自作への期待が高まります。ただドラムに関しては、ストレートすぎて物足りなさを感じる部分もあり、改めて、樋口っつぁんの偉大さを痛感。いろいろな意味で必聴盤であることは間違いない！！

今作も、個人的には好きな【音】なんですが相変わらず二井原さんの英語が私は聞き取れませんでした。

今のLOUDNESSのメロディーラインは【GETTO MACHINE】から派生していると私は思うので、MASAKIとの相性が良いと思います。

MASAKIも在籍中、彼はクラッシックナンバーをとても、辛そうに歌っていたので、二井原さんも、今のLOUDNESSのキー&メロディーラインは、辛いのでしょう。

高崎晃は昔の様なプレイは「やらない」のではなく「出来ない」んだろうな…と完全に諦めながら惰性でアルバムは買い続けその度に落胆し続けてきましたが、樋口っつぁんの死で高崎晃の中の何かが目覚めたのか、本作では「高崎晃の完全復活」と言える素晴らしいギタープレイを聴く事が出来ます。往年の良さと、近年の作品の中の「それでもこういう良い部分があるからファン止められないんだよな…」と思えた部分が見事に融合した、21世紀の新しいLOUDNESSサウンドがここにはあります。後半、特に最後のシメの２曲が完全にモダ・ヘヴィで非常に残念ですが、近年のLOUDNESSサウンドを気に入っている人（そんなにいるとは思えませんがね）向けのボーナストラックと割り切りましょう。とにかく、本アルバムはラウドネス全作品の中でもトップクラスと言える出来栄えです。これぞ俺たちのラウドネス！！！！やっぱり俺は高崎晃に一生ついていく！！！！（次作でまた前の路線に逆戻り…とかは絶対止めてくださいね、高崎サン！！！！）