TopicMapsの日本語本が、ついに出た！とうれしく思います。以前、XTMに関するの和訳本がありましたが機械翻訳レベルの文章で読めたものではありませんでした。
また、プログラミング本のような技術説明書は英文原著や訳本でも良いのですが、「概念とは」「知識とは」といったテーマに関わる入門書が訳本ではなく純粋に母国語で読めるということは非常にありがたいことです。説明例として使われている言葉が「Rome」ではなく「名張市」とか「Puddini」ではなく「江戸川乱歩」といった所が、ほんのちょっとしたことなのですが頭に浸み込むスピードと理解の深さがぜんぜん違う気がします。
「Web2.0」という言葉で表される今のタイミングで内藤氏らがトピックマップに関する実践的な入門書を出すという功績は大きいと思います。
入門読者に厳しい抽象的な説明や意味不明な例え話に終始してしまう本が多い分野ですが、内容についても実践的な実例が多くて分かりやすいです。

最近話題のトピックマップに特化して書かれた最初の出版物ではないでしょうか。
さまざまな分野のエキスパートたちがトピックマップを用いた事例をわかりやすく紹介しているので、入門書として最適です。
大学の教養レベルの教科書としても使えるし、独学でトピックマップを作成したい人にとっても理解しやすい手引書です。
情報整理や知識共有をきちんとやりたい人は必読です!