初出は1977年。僕が初めて読んだのは1982年で、当時はハマって植草氏の著作を買い集めた。なかなか見つからずに本屋に注文して３０冊近く買い集めたものだ。それも引越しを繰り返すごとに処分してしまったらしい。とても懐かしくなって本作「東京案内」と「ニューヨーク案内」を買ったが、もう話題が古いし、少しズレた植草さんの感性も当時では新鮮に感じられたものだが、今となっては陳腐としか言いようが無い。ロックアーティストの話題も本、映画のことも書いているが今になってはいったいなんのことやらわからない（評価されていない）作品ばかりで意味が掴めない文章が多かった。残念ですがコレクター向きでしょうね。