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Tidal

価格: ¥744
カテゴリ: CD
ブランド: Sony
Amazon.co.jpで確認
ニューヨークのシンガーソングライター・ピアニスト、フィオナ・アップルのデビュー・アルバム。1996年にリリースされたときは、まだ18歳だった。かすれたアルトの声と、言い回しをとらえるうまさ。明らかに天分に恵まれたアップルだが、その才能が開花するにはまだ数年はかかりそう。彼女の書く新鮮な歌詞(「あしながおじさん、あなたに夢中になるのはもう疲れ始めたわ」)は、赤面してしまうような女学生っぽさが残る(「アダージョの風が私の肌を突然、紅く満たしていく」どちらの歌詞も「The First Taste」より)。きまぐれっぽいピアノコードが洗練され地に足のついたメロディーになるのもこれからだが、「Shadowboxer」はもう一歩のいい出来だ。
18才の赤裸々詩人・Fiona Appleのポートレイト! ★★★★★
 1996年、Fiona Appleの1stアルバムです。

 Fiona Appleは、当時18才。
 音楽だけでなく文学にも影響を受けた人で、特に、マヤ・アンジェロウという作家に、強い影響を受けているようです。
 詩人のようなソングライターです。

 楽曲は、当時の女性シンガーソングライターとは、ちょっと趣が異なって、
Blueな空気・Coolな空気が満ちており、Jazzyな雰囲気があります。
 どことなく気だるい、アンニュイな雰囲気が漂います。

 演奏は、Fiona AppleはVo & Piano、
他は、B, Dr, G, Pedal Steel, Marimba, Vibraphone, ストリングスなどなど、曲によって異なります。

 18才というと、多感な時期ですが、
同時に「自分では、どうしようもない」時期ですよね。
 そんな、「やってらんない」的な悲哀を感じます。
(「主観的な哀愁」とかではなく、距離を置いて見た「客観的な嘆き」のような感じです)

 また、Fionaの歌唱は、まだ、ノドがしっかりと出来てない為か、
低くかすれ気味。。。その分、ストレートに気持ちに響きます。
 歌詞が分からなくても、感情は、ハートにしっかりと伝わる。。。そんな、赤裸々な真実味のあるボーカルです。

 「本当は暗いんだけど、明るく振舞ってる」のではなく、
「本当は暗いから、暗さをストレートに表現している」といった、強さ・美しさ・はかなさを感じさせられます。
 このアルバムには、
飾らない、等身大、そのままの「18才・Fiona Apple」が、確かに存在します。

 90年代は、たくさんの女性シンガーソングライターが出てきましたが、
大体は、フォークロック系、カントリーロック系だと思います。
 一連の女性シンガーソングライターに食傷気味の人に、オススメしたいです。

 また、「低めのボーカル & Jazz的なBlue感・Cool感」ということで、
Holly Coleの「Dark Dare Heart」「Romantically Helpless」あたりが好きな人にも、「試してみては?」と思います。
ピーク ★★★★★
フィオナ林檎のデビュー作にしてピーク作品。10代の少女の痛み、孤独、夢想などがこれでもかこれでもかとばかに収められている。ピアノ弾き語り、レイプ体験などからトーリエイモスとの類似点も感じるけど音楽性は全然違ってフィオナはかなりジャズやブルースより。
このテンションを持続してくれれば今でも大ファンだったんだけどな。残念ながらこのあとアルバムの質は尻すぼみに。
残念
荒々しさと静謐さ ★★★★★
フィオナ・アップルのアルバムの中ではこの作品が一番好きです。
メロディにも声にも、まだ不安定で荒削りなムードがあって
それゆえに、図抜けた才能が丸ごと伝わってくるようなアルバムです。
アレンジは、2ndほど革新的ではなくピアノとストリングスがメイン。
繊細な歌詞とあいまってどこか静謐な雰囲気になっています。
また歌詞もその後の作品と比べると、このアルバムでは
ストレートでありながらも言葉の並びが美しく、
そのままでほとんど詩として読めるのではないかと感じるほど。
pale septemberという曲が入っているけれど
肌寒くなってくる秋口などには、いつもこのアルバムが聴きたくなる。
17歳の少女は勝利した ★★★★★
あなたは17歳の少女がどれほど絶望的に生きているか考えたことは無いだろう。それは,あなたが17歳の少女ではないし17歳の少女であったことがないからである。
FIONA APPLEががこの作品の曲と詞のほとんどを書き上げたのは17歳くらいのころだという。

この作品はとてもたくさんの人に高く評価され,とてもたくさんの人がこの作品を買い求めた。それは彼女と同じ感情を味わったことのある人間が数多くいたからである。
世界のなかで17歳の少女という地位は今もいつの時代も軽んじて扱われている。FIONAのようにとても頭が良くそして物事を深く鋭く感じる人間にとってそんな世界は絶望的だ。

だからこの作品はとても暗いものにうつるかもしれない。しかし,この作品は永遠に変わらない圧倒的な美しさによって勝利している。それはFIONA APPLEが美しい人間だからだと私は感じる。「TIDAL」は90年代を生き抜いた私達の誇りだ。