この作品はとてもたくさんの人に高く評価され,とてもたくさんの人がこの作品を買い求めた。それは彼女と同じ感情を味わったことのある人間が数多くいたからである。
世界のなかで17歳の少女という地位は今もいつの時代も軽んじて扱われている。FIONAのようにとても頭が良くそして物事を深く鋭く感じる人間にとってそんな世界は絶望的だ。
だからこの作品はとても暗いものにうつるかもしれない。しかし,この作品は永遠に変わらない圧倒的な美しさによって勝利している。それはFIONA APPLEが美しい人間だからだと私は感じる。「TIDAL」は90年代を生き抜いた私達の誇りだ。