今このレビューを読んでいるということは、Youtubeでこのドラマーの動画をみて「おお、すげえ。意味わかんね。体でけえ。かっこいい！」と思ったかどうかはわかりませんが、おおよそそんな感じになって、そしてAmazonで検索したらここにきた、と。

お目が高い！さあ、ショッピングカートに入れましょう。後悔はしません。英語がわからない？大丈夫、演奏をみれるだけでも十分購入の価値はあります。

UsherやJames Brownのサポート、そしてModern Drummer2006での演奏はYou tubeでも１００万再生を突破し、徐々にその名前が知れ渡ってきました。日本での知名度はまだまだですが、これからこのドラミングはどんどん研究されていくでしょう。そのために、まずこのＤＶＤを購入し、彼の演奏する様々なスタイルのドラミングを堪能いたしましょう！

このＤＶＤは２枚組みになっています。１枚目はセミナースタイルになってます。マイナスワン（生ドラムの演奏以外は録音になっているもの）に合わせて（なぜかE.TのTシャツを着ながら）演奏し、生徒は曲が終わるごとに質問をしていき、それに演奏を交えながら答えていきます。ＰＤＦの譜面もありますので、詳細に分析することも可能です。プログラムは以下のようになっています（ジャンル「曲名」の順）。

１．Gospel「Give the lord a Praise」ゴーストノートの入れ方が神がかってます。強烈なフィルにも注目。
２．Shuffle「Sleeping Dragon Shuffle」なんだかちょっぴりかわいいドラゴンを想像してしまうほど、オルガンの音色との絶妙なフィーリングがたまりません。
３．Motown「I Love you (That's Why)」非常にソウルフル！収録曲の中では最もいい曲だと思います。気持ちいい８ビートの見本でしょう。
４．Hip-Hop「Hypejuice」聴け！そしてノレ！
５．Rock「Golden Rock」１６ビートのバスドラとベースのコンビネーション、そしてロックのお手本のようなフィル。高度なシンバルプレーも。
６．Odd time「Stereotronic」ラストはクローズリムのテクニカルなプレーとドラムンベース的なフレーズの応酬は彼のフィーリングのよさを如実に物語っています。

２枚目はJojo Mayerとの対談がメインになっておりますが、私は英語が苦手ですので、あえてここでは何も言いません（苦笑）ただ、Jojoが質問してAaronが答えるところは、プロの練習の仕方、考え方がわかるので、非常にお勧めです。どうしても知りたい方は英語ができる人に訳してもらいましょうー。


超絶的なテクニック、ドラムがぶっ壊れるんじゃないかと思わせるようなパワフルな身のこなし、そして黒人らしい強烈なグルーヴ感溢れるドラマーです。E.TのTシャツもなんだかかっこよくみえてくるような・・・。