非常に幼稚で恥ずかしい表現だが現在の彼らのライブを見れば神以外の表現が無かった。
デモＣＤ時代からのファンですが、ここまで自分の中を支配してくれるほどの存在になるとは・・・・
ジャンルがどう、音がどうとかそんな胡散臭いライターみたいな小言は必要ない。
生きてるうちに生で彼らのライブを見といて下さい。

なんか1stのサウンドに戻ったかんじがしました。攻撃的なリフも健在で非常にかっこよいです。オルタナ好きにとっては最高の作品になると思います。DVDを見ましたが、3人になって音が薄くはなったのですが、それをかき消すくらいの勢い、歪み、雰囲気を持っており、まったく気にならない、むしろ3人の方が良いのではないかと思いました。しかしリッケンバッカーってあんなに歪ませて使うギターなのかね？ものすごくいい音でびっくり。

LOSTAGE、１年３ヶ月ぶりのニュー・アルバム。
３ピース体制になってバンドの表記も大文字になり、レコード会社も移籍し、正に心気一転！と言った感じのアルバム。
ここへ来てのセルフタイトルや真っ白なジャケットにもその意志が表れているようにも思える。


とても自由なアルバムである。
３人になった事によって音数は減ったし、重厚感も以前と同じって訳でもなくなったのだが
その分音に隙間が出来て、今までにない感触のアルバムに仕上がっている。
要は、３人なら３人である良さが音にきっちりと出ている。よりシンプルに伝わるようになったというか。
それでいて、以前のような緊張感やヒリヒリした感触も健在、
３人になった事がそこまで気にならないくらい、LOSTAGE然としたサウンドに驚くほどなっていて、むしろよりタフさを増したようにも思える。
　どんな状況になっても、こうやってきちんとガツンと来る作品を作って、ライブを出来る才能は素直に凄い。
正直、むちゃくちゃ格好良いです。
とても９曲とは思えない聴き応えです。

その理由として、曲調に関してもバラバラにしてきた、というのがあると思う。
まずこれぞLOSTAGE！って感じのキラーチューン「ひとり」や、インパクトの強い「断層」や「カナリヤ」と従来の路線を押さえつつ
ここ数作で実験していたと思われるポップ性を上手くロックに還元した「BARON」「夜に月」、
それから浮遊感のあるギターポップ「TOBACCO」は今までとは違った気持ち良さがある楽曲で、
なんとサックスを取り入れたムーディな「裸婦」があったり、
8ottoのマエノソノマサキがコーラスで参加した「眩暈」はいつもよりちょっと大人っぽい感触があったりする。
と、上手い具合に今までの作品と差別化を図っていて
かつそれが今まで以上に上手くハマっている気がします。少なくとも違和感は全くなかった。
　気がつけば、好きな曲だらけです、このアルバム。３人になってもLOSTAGEはLOSTAGEだって事を証明するかのような作品に感じました。


最早、こういうストイックなオルタナ・ロックはそこまで求められていないのかもしれないけど
今現在日本のロックが好き、って人には一度は聴かせたいアルバムです。
何かしら感じるものがあるはず。
ずっとずっと聴いていきたい、聴きこめるアルバムになったと思います。最高傑作、って謳い文句もあながち間違っちゃいないかも。
これがロックンロールだと思う。