とても魅力的な詩集です。
★★★★★
高橋睦郎の若書きの「初期詩篇」から、詩集『薔薇の木 にせの恋人たち』全篇、『眠りと犯しと落下と』、『汚れたる者はさらに汚れたることをなせ』など珠玉の詩篇が収録されています。「夜」、「ラディゲの首」、「ミノ」、「薔薇の恋人」、「眠るレスラー」、「ぼくは何もいらない そのほかには」、「その人」、「どろぼうたちのキリスト」、「悪い夏」、etc. どれをとってもゲイ・テイスト溢れるポエジーの世界。さらに、その他に詩論や自伝なども掲載されているので、この袖珍本1冊でムッチャンの魅力の総てが味わえますヨ。 ふだん詩歌に無関係な人々も、本書をひもとけばきっと手放せなくなることでしょう。