この夏間違いなく最高の映画・最高のサウンドトラック
★★★★★
「インセプション」の予告編を今年2月頃に見てから、「どんな映画になるのか?」
非常に楽しみにしていました。
一回目見た時は「ダークナイト」の方が疾走感があってイイかなと思っていました。
劇場に2回目、3回目と足を運ぶうちに、私の意識・無意識を刺激する深い映画だと
心から思うようになりました。「インセプション」の世界にどっぷりとずっと浸っていたい。
そう思うようになりました。今では「ダークナイト」以上の傑作だと思っています。
サウンドトラックも一度聴いたときは、普通でした。
でも何回も何回も聴いているうちに、少しづつハンス・ジマーの音の世界にハマりこみ
抜け出せない自分がいることに気がつきました。
異常な暑さの今年の夏。それを忘れさせてくれるサウンドトラックです。
観音びらきのジャケットもいい。中面にCobとトーテム。
それを開くと映画の最初のシーン。渡辺謙扮するSAITOの夢のシーンです。
今もサウンドトラックを聴きながら、このレビューを書いています。
オススメです。
重厚でありながらつねに透明感に満ちた音
★★★★★
サウンドトラックのCDはめったに購入しないのですが、今回は買って本当によかった。どなたかが書いていらっしゃいますが、私もまさに、生まれて初めて買ったサントラ(アナログ盤の時代が懐かしい)であるヴァンゲリスの傑作『ブレードランナー』の音作りを思い出しました。どこかノスタルジーを感じさせながらも、ピンと張りつめた異様なまでの緊張感。作品世界の独特の手触りに、これほどまでにぴったりと寄り添う音楽をつくれるなんて、いまのハンス・ジマーはノリにのっている。
去年のオスカー作曲部門でのノミネート作品『シャーロック・ホームズ』では、ロマ音楽の要素を大胆に取り入れたり、気鋭の弦楽器(特にヴァイオリンとチェロ)奏者をフィーチャーしたり、オリジナル楽器を導入したりと、さまざまな実験的な試みをおこなって、あれはあれで素晴らしいスコアに仕上がっていましたが、今回の『インセプション』は『ブラック・レイン』での暗く澄んだ硬質の色調をさらに立体感をきわだたせ、うんと重厚にしてきたという印象。ドラマチックな曲づくりという意味では、一見したところはクリストファー・ノーラン監督との前作『ダークナイト』に比べると地味かと思ったのですが、聴きこんでみるとこまやかな部分で「よりいっそう映像での表現に入りこむような音楽」を意識していることがうかがわれる。……と思ったら、ダークナイトではジェームズ・ニュートン・ハワード(今でしたら『ソルト』と『エアベンダー』でのスコアを劇場で聴くことができます)のほうが先に名前をクレジットされています。『インセプション』はハンス・ジマーが自分でこだわって、入念に書きあげたスコアだということですね。
映画が気に入ったという方にはぜひお薦めしたい1枚。
ボーナストラックについて
★★★★★
アルバム自体のできも最高なんですが、
http://www.inceptionscore.com/
公式サイトでメールアドレスを登録するとボーナストラックを2曲ダウンロードできます。
Projections, 7:04, オープニングより
Don't Think About Elephant, 5:36, 終盤のアクションシーンより
これをダウンロードしたらアルバムが完成しますよ♪
個人的にジマーの最高傑作!
★★★★★
サウンドがミステリアスな映画にジャストフィットしている。
どこか、ヴァンゲリスの最高傑作”ブレードランナー”を彷彿とさせる曲もあり、大変素晴らしい出来。
ジマー(のアクションサウンド)好きな人には、迷わずお勧めできる。
ブラックレインからジマーのアクションサウンドに親しんでいる私は、クリムゾンタイドやザ・ロック、グラディエーターなどの名曲群に親しんできたが、正直本作はブラックレイン以来のお気に入りとなり、感無量である。
良い劇盤
★★★★☆
つくづく思うに、映画「インセプション」を傑作と評させる理由の内訳には、
見事なばかりのぶあついサウンドが喚起させるエモーションに占めるところも多い筈である。
特に劇中終盤の、夢の多次元を巻き取るまでのスリリングさ、そのシーンに引かれる音響の厚みなぞは圧巻。
このサントラを聴き日々を暮らす中で
あたかも[夢にダイブし、又、くだらん日常からキックする]
そういうツールといえる程まで聴けてしまう魅力が備わっているかのようです。
(♯10のなかで、あの劇中のピアフの歌声が一瞬だけ聞こえます。)