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テロリズム―正義という名の邪悪な殺戮

価格: ¥1,890
カテゴリ: 単行本
ブランド: 原書房
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9.11以前のテロリズムの概説書 ★★★★☆
この本の最新版の表紙は9.11のツインタワーであるが、この本は9.11のことにはふれられておらず、それ以前にかかれたテロリズムの概説書である。ホフマンはこの分野の第1人者であり、それゆえ、この本の記述も簡潔で要を得ていて、かつ翻訳も良いために読みやすい。内容は、テロの歴史、国際化、宗教との関連、メディアとの関連、テロリストの心性(考え方)などについて順次解説されている。日本赤軍とオウムの記述もかなりあり、日本がテロを語る際に実は重要なポジションを占めていることがよくわかる。テロ現象について知りたい場合には最初にとるべき一冊として、お勧めできる。9.11以降、アメリカではテロ関係の本が続々出ているが、中には感情的に先走っているものも多く、テロを知るためには逆にあまりお勧めできない物も多くなっている。その点、この本は、9.11の以降の動向は含まれていないが、冷静で正確な分析をしていて、よい。
冷静な研究書です ★★★★☆
アメリカのテロリズム研究の第一人者の一人、ブルース・ホフマンによるテロリズム研究の概論。
タイトルを一瞥するといかにテロリズムが「悪い」ことかを説いている本のような印象を受けるが、実際は冷静な研究書。

内容が少し古い(アル・カーイダなどには触れられていない)のが難点だが、今読んでも意を得るところが多い。

特に、テロリズムはそれほど新しい現象ではないという点を知ることができる歴史的な考察の部分は、専門的な知識を持っていない一般の人には新鮮だと思う。

邦訳版はタイトルおよび参考文献の扱いが酷いのが難点(原著はその点はしっかりしているので)。
テロリズムの歴史、欧米の研究状況を知りたい人にオススメ。

(星の内訳:内容+4、日本語で読める研究書としての希少性+1、タイトルおよび参考文献のひどさー1)