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新川和江詩集 (ハルキ文庫)

価格: ¥734
カテゴリ: 文庫
ブランド: 角川春樹事務所
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ときおり本棚から取り出して、対面する。 ★★★★☆
詩集は、本棚の中で、特別な存在だ


小さな文字数で行がえされ、
頁の中にたっぷりとした余白があり
その余白が声を発するように何ごとかが物語られている


新川和江のこの詩集は、
「地球」という詩で始まり
ちょうど中ほどに
「わたしを束ねないで」がある


「わたしを束ねないで
 あらせいとうの花のように
 白い葱のように
 束ねないでください わたしは稲穂
 秋 大地が胸を焦がす
 見渡すかぎりの金色の稲穂」


最後に収められている詩、
「教えてください どこにいればいいのか」


「どういうところなのだ ここは
 世界のどこなのだ ここは 

 ここへお掛け とつよい声で言ってください
 宇宙の中で 地球が
 夜と昼を どもることなく歌い続けているように
 鐘が
 ひびきの中心に吊されているように 
 古い森を叫ばせた斧が
 日暮れは きこり小屋の板壁に掛けられるように
 
 きょう座り
 そうして明日も座っていい
 ぼくの居場所をつきつけてください」



いつか帰る(還る)場所 ★★★★★
合唱曲『名づけられた葉』の歌詞、教科書で学ぶ『わたしを束ねないで』を書いた方、新川和江さんの詩集です。他社からたくさん詩集が出版されていますが、これは文庫なので手に取りやすく、持ち運びに便利です。素晴らしい詩ばかりなのですが、「地上の愛 より」「比喩でなく」「母音」「ロータスの園の中…」は、私の中で特別な詩として存在しています。愛を探している人、支えがほしい人はこの場所に行き着くでしょう。新川さんの詩は母性(自然)そのもの。帰って(還って)くる場所なのです。
まるでベスト盤。 ★★★★★
 新川和江さんの初期詩篇と、幼年向けの詩篇と、詩集「それから」
より選ばれた詩の数々。結構なボリュームになっております。
そして装丁が美しい。またこの詩集は文庫ですので、見やすいです。
 しかし初期詩篇も胸に響きます。初期詩篇は文語体なのですね!
おなじみのあの詩、この詩。うっとりします。新川さんは合唱曲

の作詞でもおなじみです。歌の調べのように流麗ですが分かりやすい詩です。 「わたしを束ねないで」しか知らない方、どうぞご覧下さい!
この詩が入り口だとしたら、入り口から部屋に入ると、そこはもう草原で
様々な植物がある、って感じです。詩はあえて書きませんし紹介しません。