じっくり聴けるタイムレスなクラブテクノ名作、オススメします!!!
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この作品がリリースされてから既に5年~。次の作品がいつ出るのか、、待ち遠しいです。ドラムンがブームの頃、個人的には唯一センスの良いドラムンアーティストだと思っていたR.PARKES=PHOTEK、彼のリリースはもちろん全て買いました。(全て名作と言って良い程です)。本作では主にハウス路線に(ストレートなドラムンはINFINITYの1曲のみ)。でもハウス/トリップホップ路線的な事を PHOTEK がやると、これがまた渋いと言うか、余計な飾り付けの音一切無しの空間の生かし方と、リスナーをその未知の空間に引きずり込むのがドラムンやっていた時と同じで上手い。彼の売り?でも有った独特なリズムのプログラミングがドラムンやって無い時でもカッコ良いです。数年前の作品とは言え、今でも時々深夜にヘッドホンでじっくり聴いている1枚です。FINGERS INCの伝説的なボーカリストROBERT OWENSをゲストに迎えた事がリリース当時少し話題になりました。彼の参加ナンバー MINE TO GIVEとCAN'T COME DOWNは、もちろんリスニングの価値十分有りのクールなナンバーです。ジャケの青い海のイメージ、MR FINGERSのAMNESIAのカバーの空のイメージに何となく似ている様な感じが、、。彼の音楽のルーツはシカゴハウスで有ったと言う事なのでしょうね。
何かの映画からの女性のサンプルヴォイスが効果的に使われている3曲目の GLAMOURAMAが本作では最もファンキーなナンバーだと思います。(このサンプルヴォイスが英語で無いところが良い)。ディープハウスを彼が料理すればこうなると言う感じのダンサブルなインストテクノナンバー SOLARISもカッコ良い。ドラムンの彼が好きだったファンは、方向性を完全に変えたこの作品をどう受け止めたのかなとは思いますが、自分にとっては、大影響された=大好き!!=な1枚です。プロダクティヴだった PHOTEK が比較的に頻繁だった作品のリリースにどう言う訳なのか本作以降、終止符を打ってしまった感じなのが残念です。本作のラストを飾る美しいアンビエントナンバー UNDER THE PALMSを聴く都度、もしかしてこれが永遠にラストの作品となってしまうのか?と考えてしまい、切ない気分になります。復活して欲しい大好きなアーティストの一人です。