内容としては、国際人権法の国内的実施・国際的実施と、国連システムを中心とした人権保障制度をメインとして解説しています。また、地域的人権保障(欧州・アメリカ・アフリカ)や人権NGOなどについても触れられており、この一冊でおよそ「国際人権法」というものがどういうものか理解でるはずです。
大学の講義で使うことを想定しているので、内容は非常に分かりやすいです。私たち日本人が関心あるであろう問題として、国内の判例や慰安婦問題、外国人などに関しても扱っていますし、説明も簡潔です。さらに、章末に「文献・情報へのアクセス」として更なる研究の手引きもありこれは研究を考えている人に非常に役に立ちます。
内容の当否は、人それぞれの価値観により異なるでしょうが、テキストという点ではこの本は非常に使いやすいと言えます。