「それはないやろ！」と突っ込み箇所満載の、落語のようなお話です。
実際にありそうにないことを、「これぐらいならありやろ」のぎりぎりの線を狙って
お話を作るのは並大抵のことではありません。ロシアのあまりの寒さに、コートを重ね着する女性の話と
小柄なクマが自分より大きなクマを次々倒して毛皮を重ね着する話など、奇想天外な話を
挿絵だけでなく、自分で想像できれば子どもたちとって楽しいお話になることでしょう。
脂が乗りすぎたベーコンをえさに、鳥を何匹捕まえることができると思いますか？
雪がたくさん降るときは、雪かきする間にシャベルにも積もるし、その雪を落とそうと裏返すと
そこにもすぐ積もるくらい降るって知ってました？
想像力をフルに使ってお楽しみください。

とりあえず、読み聞かせ向きじゃありません。
語頭の副詞接続詞が多すぎて一文ごとに方向がころころ変わって
音読しにくいったらないです。
それにテンポが遅い。
会談レストランシリーズなんかを読んでる子には、
展開がもたもたして感じると思います。
それに、ヨーロッパの地理や文化の知識がある程度ないと楽しみきれません。
そう考えると、高学年の子が一人で読む感じかなあ。
読書好きの女の子が読むと楽しめそう。