ここら辺からグダグダになっていく…
★★★☆☆
ロミオとジュリエットの愛の逃避行の始まりの10話から終わりの12話までが描かれます。
しかし二人の世間知らずぶりが初々しいのを通り越して痛くなってくるのもこの辺りから。
第一クール中盤までの二人が惹かれあっていく辺りまでは「美しい物語」といった感じで
良かったのですが、そこから話を(ロミジュリとして)さらに盛り上げようとするなら
互いを慕いながら対立する立場にたたざるを得ない状況をつくるべく
統治する側と革命を起す側の双方に一定の正当性と手腕が描かれるべき。
しかし、ここに至るまでの経緯が浅慮なコンラッドに担がれてから回っているジュリエットを
悪辣な独裁者でしかない父・モンタギューと向き合おうともしないロミオが連れ出しただけ…。
行き当たりバッタリの行動は行き当たりバッタリのままに頓挫する。
前作「岩窟王」で化けた感のあったGONZOだけに期待も大きかったのですが
以後の展開は製作側のストーリー構成練りこみ不足が露呈してきます。