デビュー曲の頃からずっと聴いてきましたけど、どの曲も捨て曲ないので文句なしです。
途中から愛内さんを知った人にとっては丁度入門編にもなるアルバムかと思います。

突然の歌手引退をニュースで聞き、少し淋しいですが、これまで１０年間沢山の曲を有難う。☆５です。

10年間のシングルを集めたという事で里菜さんの歌い方や詞の世界の移り変わりも感じられるCDです。
ディスク1は'03年のシングル集と重複する部分もありますが未収録もあったので今回で収録された曲がある点も良いですね。個人的にディスク2が静と動を感じる曲調数のバランスが好きです。
ディスク3は、おだやかめな曲や感謝をあらわす詞が目立ちますが年齢相応の曲創りだと私は感じます。感謝の部分は、やはり2003年末の声が出なくなるという"失声症"を体験したり、ファンやスタッフ他などまわりの応援があって現在も歌手として継続出来ている事への表れではないかとも思います。新曲の「GIFT」もその雰囲気がある曲ですね。

このCD3枚組みでの定価は良いと思います。ただ通常盤にしか新曲が無い点がメーカー側の姿勢に疑問ですので☆一つ減とします。景気の良く無い時勢で複数バージョン発売はもう自粛された方が良いかとも思いました。

今回でのシングルA面曲以外を聴きたい方には、もう一つの10周年記念ベスト盤といえる下記があります。
COLORS
内容は「カラー」をテーマにした企画盤で(デビュー以来のシングルを所有してる方には必要無いかもしれませんが)デビューから約5年位までのシングル盤c/w曲を中心に選曲がされています。c/wにも隠れた名曲が多数で、どちらかというとアルバムを中心に聴いてる方にお勧めですね。

デビュー曲の「Close To Your Heart」から順番に聴いていくと改めて良い曲を生み出しているなぁ、と思いました。
初のトップ10入りを果たした(私が愛内里菜を知るきっかけにもなった)「恋はスリル、ショック、サスペンス」やコナンの曲でお馴染みの「I can't stop my love for you」、「Dream × Dream」、「START」、「MAGIC」、自身最大のヒットとなった「NAVY BLUE」、紅白歌唱曲ともなった「FULL JUMP」など名曲揃い。

ここ3、4年くらいの愛内里菜の曲は全く知らなかったのですが(DISC3の曲は「MAGIC」以外分かりませんでした…。)、知らない曲でもすんなり体に入ってきます。
リリースを重ねるにつれて曲のバリエーションの幅も広がり続けているので、彼女の成長を感じられると思います。

またリマスタリングも施され、良音でCDを楽しめますので買って損はしないと思います。

全曲を聴き比べたわけではありませんが、あまり誰も書かない音質について書きます。 今回、ベスト収録にあたり、過去の名曲たちがリマスタリングされたわけですが、それによって音質が良くなりました。 具体的には、音の一つ一つがくっきりと鮮明になり、低音域はより力強く、高音域はより繊細に奏でられるようになりました(ドンシャリとはまた違います)。 これは古い曲ほど顕著で、違いが解りやすいです。 新しめの曲でもその違いは当然ありますが(『眠れぬ夜に』が顕著です)、『I bilieve you』以降の曲では差は感じられませんでした。 つまり、これ以降に発売された曲と今回の収録曲のマスタリングの際の機材や技術に差はないということなのでしょう。 そのおかげか、今まで相性が良くなかった5万円クラスのイヤホン(TF10pro)との相性が良くなりました。 ただ、この高音質化の恩恵はiPod程度では十分には受けられないでしょう。 ポータブルなら総額10万円以上の環境は必要です。 安く高音質を楽しみたいならやはり、据え置きコンポからCDで直接聴く方が無難だと思います。 あと余談ですが、個人的には『薔薇が咲く 薔薇が散る』はリマスタリング前の方が良いと感じてしまいました。

　Ｌｉｖｅ映像までは特に興味ない人からすると、通常盤は大変お買い得であり、有難いです。
　このＢＥＳＴリリース日までの全Ａ面が入っているのも良いです。
　一番シンプルなリリース順なのも解りやすくて良い。
　改めて聴いてみると、色んな音楽性にチャレンジしていたのだなと想いました。
　この価格で３枚組は大変お買い得。