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パラダイン夫人の恋 [DVD] FRT-174

価格: ¥500
カテゴリ: DVD
ブランド: ファーストトレーディング
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ヒッチコック曰く「致命的なミスキャストのために、せっかくの話が味も素っ気もなくなってしまった」 ★★★★☆
前作は傑作の呼び声高い「汚名 [DVD] FRT-036」、次作は実験的な問題作「ロープ [DVD] FRT-002」です。
アリダ・ヴァリを第二のバーグマンとして売り出そうとした作品だそうです。


トリュフォーとの対談本「定本 映画術 ヒッチコック・トリュフォー」から。
「この映画の明らかな欠点は、配役だ。まず、グレゴリー・ペックだが、とてもイギリスの弁護士には見えない。イギリスの弁護士というのは立派な教育があって上流階級だからね。…たとえば、ローレンス・オリヴィエ。ロナルド・コールマンもこの役にはぴったりだと思った。弁護士の妻の役には、最初グレタ・ガルボを考えていた。…全く残念なことに、セルズニックはすでにパラダイン夫人の役にアリダ・ヴァリの起用を決めていたし―彼女を第二のイングリッド・バーグマンとして売り出すつもりだったんだな―それに恋人の下男の役としてルイ・ジュールダンと契約してしていた。このふたりを使わざるをえなかったんだよ。このミスキャストのために、せっかくの話が味も素っ気もなくなってしまった」

映像の程度は、この値段にしては相当良いほうだと思います。
某I〇Cの悪いものよりはずっと良いです。
最初から最後までストレスになる部分はほとんどありませんでした。

個人的な感想ですが、これは相当面白いと思います。
これはヒッチコック的な失敗作というだけで、普通のレベルから見れば十分良い。
後半の裁判シーンは迫真です。
特に、法廷に下男が証人として出廷する場面は出色の出来だと思います。
どことなく傑作「レベッカ [DVD] FRT-001」の匂いがするところが「山羊座のもとに [DVD] FRT-129」とかぶりますが、こちらのほうがずっと出来がよいと思います。
ケチがつくのはキャスティングでしょう。
アリダ・ヴァリが突出した存在感で、脇役のチャールズ・ロートンあたりがためを張るだけで、他の主役格がみんな霞んでしまっています。
アリダ・ヴァリは素晴らしいのですが、キャスティングのバランスから言うと灰汁が強すぎることは否めません。

あまり評判の良い作品ではありませんが、私としては「二番手」でおススメです。
超メジャー級のヒッチ作品の後に見てほしいと思います。
ヒッチコックの重厚な裁判劇、お買い得!!! ★★★★★
ヒッチコック作品としては裁判もので地味、あまり評価も高くないと言われる『パラダイン夫人の恋』(1947)
だが、冒頭アリダ・ヴァリが殺人容疑で逮捕される過程が示されると、画面に緊張感がただよう。
凛として毅然たる美しさを持つ夫人の弁護を引き受けたグレゴリー・ペックは、瞬時にして夫人に恋をしてしまう。弁護士の妻はアン・トッドで、ヒッチコック好みの金髪であるにもかかわらず、観るものにあまり魅力を感じさせない。
判事役チャールズ・ロートンの妻には、エセル・バリモアが家庭内の危機を暗示する存在として、つまり被告アリダ・ヴァリに惚れるグレゴリー・ペックと妻アン・トッドの夫婦関係の数十年後をそれとなく示している。裁判劇とその裁判に関わる弁護士と判事の家庭の双方を、緊張をもって描いている。一般的な評価を気にせずみると、骨格がしっかりしている優れた裁判劇になっている。本DVDは廉価版だが、映像はクリアであり申し分なくお買い得である。
アリダ・ヴァリの名演技に見惚れる一本 ★★★★☆
「サスペリア」つながりで名女優アリダ・ヴァリの存在感ある演技を堪能したわけだが、弁護士の妻役のアニー・トッドのほうが演技はよかったな。弁護士の妻−弁護士−被告人−使用人−被害者の人間関係が軸でサスペンスはあまり表に出てこないあたりがファンの評判はよくないようだが、法廷ドラマとしては良作。

ヒッチコック作品としては失敗作とされているようだが、光の当て方とか法廷での退廷シーンとか自白シーンとか見所はそれなりにあるのでのんびり昔の映画を鑑賞する向きにはおすすめの一本。なによりアリダ・ヴァリの気品あふれる演技が美しくて溜息が出る。