筆者は、マダガスカルでワオキツネザルやベローシファカといったサルを観察し、サルのコミュニケーションのしかたを研究した。その結果をわかりやすい言葉で伝えている。サルを知るということは、われわれの社会的生活の基本的なしくみを知ることにも通じる。
ブックデザインのおかたさとのギャップを感じるくらい、文章は柔らかい。途中、自分本位の文章がやや目に付いたが、難しい言葉を羅列させられるよりは親近感も沸くしよっぽどよい。 サルのコミュニケーションについてこれから知りたい人は、大いに参考となるだろう。