唯一無二のMVC本
★★★★☆
なかなか関連本が出てこない、ASP.NET MVCの唯一の和書。
洋書では数多くのMVC本が出ているのに、日本の状況はまことにお寒い限りです。
こんなに素晴しいフレームワークなのに、非常に残念に思います。
自分はこの本を2009年末に買い、ずっと机上においてバイブルのように使ってきました。ASP.NET MVCのアプリ数本を作ってみた感想ですが……
インストール、ルーティング、モデルバインディング、コントロール、ヘルパー、フィルタなど、MVCに必須の要素は手際よくまとめられています。独自ヘルパやフィルタなど、突っ込んだ記述も多いです。
ただ……データベースに関しては、出たばかりで実績のないEntity Frameworkの使用が前提であったり、使用頻度が非常に多いhtmlヘルパやモデルバインディングに関する記事が簡単すぎたり、実戦的な内容ではないなあ、というのが正直な感想です。
やっぱり、ライターさんの記事だなあと痛感した次第です。
また、この本はMVC1についてのものであり、モデルバインド時のバリデーション機能が大幅に改良されたMVC2版ではありません。
早急にMVC2への改定版を望むものです。
現状では、洋書のWrox本や、Apress本を併用して使用するしかないでしょうが、フレームワークそのものは概念の理解が必須のため、和書であるこの本は価値ある一冊です。
これ一冊で、MVCでの開発ができるようになりました。
★★★★★
会社の同僚に勧められて買いました。仕事で、Visual Studio 2010・MVC2 で Web アプリケーションを作っていますが、この本一冊で、MVCでの開発ができるようになりました。
よくある Web でのチュートリアルでは、MVC ではじめてサイトを作ってみることはできても、そこからどのように Web アプリケーションを作っていけばいいのか?漠然としていてよくわからない点がありました。しかし、この本を読むと、コントローラを作るときの方向性や、ルーティングの工夫の仕方など、かなり具体的な部分に踏み込んで解説してもらえるので、MVC での開発の仕方がよくわかったように思います。
買ってよかったです。ありがとうございました。